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2020年07月14日

─ 運命の糸が? 再び二人を引き寄せた年の差26 歳の男女の物語 ─

2020年05月27日

雲を掴むような難解な調査案件

 

当調査事務所はさまざまな調査依頼をお受けしておりますが、中には確実に目的の結果を出せるとは限らない、伸るか反るかの“出たとこ勝負”のような調査案件も舞い込んでまいります。

 

今回ご紹介する事件ファイルはその最たるもので、私たち調査員は極めて乏しい手掛かりだけを頼りに勝負したエピソードです。当然、私たち同様に承知で委任してくださった依頼者も勝負をされたことになるわけです。

 

今回の調査依頼者は下越在住の石上治憲さん(仮名・51)。介護関連のお仕事をされており、現在は独身とのことです。

 

過日、当調査事務所を訪れた石上さんは開口一番こうお話しになられました。

 

「実は、ある女性の所在を調査する必要があるのです」(石上さん)

 

石上さんによりますと、そ の女性の名前は日向霧花(ひゅうがきりか)さん (同)といい、年齢は25 歳。 以前お付き合いをしていた女 性とのこと。

 

石上さんが話します。

「彼女は私が住んでいる地元 の郊外型量販店でかつて働い ていましてね、ひょんなこと から親しくなり、いろいろと 彼女の相談に乗るようになっ たのです」 (同)

 

石上さんと彼女の年齢差は26歳で、文字どおり親子ほどの開きがあります。きっと彼女にとって石上さんは実に頼りがいのある存在だったに違いありません。

 

石上さんが続けます。

「彼女は、ご両親が離婚してから母親と母方の祖母の家で生活していたそうです。そして、諸事情があって彼女は社会人になって早々に一人暮らしを始めたとのことです。私はそんな彼女の相談に乗っていたことから親しくなり、お付き合いをすることとなりました。しかし、あるきっかけを境に彼女と疎遠になってしまいました。

 

ですが、それまで見守っていた私の目には彼女がとても危うい存在に映っていたものですから、果たして頼れる人がいない彼女が自力で歩んでいけるものかどうか別れた後も心配が尽きません。

 

また、若い彼女には悪気は 全くないのですが、彼女と私 も関連する私任せであった投 資がらみの、法的措置を視野 に整理しなければならない契 約問題がありますので、今日 こうして相談に伺った次第で す」 (同)

 

石上さんの物腰の柔らかいお話しぶりから、温厚な人格の方でいらっしゃるのがにじみ出ています。お話をお聞きするかぎり、彼女の身の上を心配するお気持ちはもちろん、一人の女性としての彼女への思いも伝わってまいりました。

 

いうまでもなく当調査事務所の任務は“尋ね人”の彼女を捜し出すことに尽きるわけですが、その手掛かりは極めて乏しいのが実情でした。というのも彼女はそれまでは確実に新潟に住んでいたとはいえ、結果的に石上さんは正確な住所を把握していなかったからにほかなりません。したがって行方知れずとなってしまった今、彼女を捜し出すのはまさしく雲を掴むような話といわざるを得ないのです。

 

石上さんがいいます。

「彼女の名前と生年月日は分かりますが…」 (同)

 

私たちにとって必要な事前情報や手掛かりが比較的たくさんある場合ですと、「まず判明するでしょう!」と私も確約することができるのですが、今回の調査案件は対象者の名前と生年月日しか手掛かりにならないことから、まったく先が見通せません。…続きは本誌に

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