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2024年12月11日

─ 息子のフィアンセがホステスだと知った両親は心配と不安が尽きず… ─

2019年12月27日

息子が結婚したいと言い出した女性は現役ホステス

 

前号ではこれまでとは少々趣向を変え、「子を持つ親の気持ち」をテーマとする事件ファイルを中休みさせていただきました。今回は再び「子を持つ親の気持ち」をテーマとする第5弾をお届けします。

 

多くの親御さんがご経験されているものと思いますが、ご子息がご結婚されるにあたっては、とかく心配が尽きないものでございます。「職業は?」「借金の有無は?」「お相手の家柄は?」―。ご両親のそんな不安や疑問を解消して差し上げるのも、探偵の大切な仕事のひとつです。

 

過日、当調査事務所に秋田県在住の男性から電話でご相談がありました。お名前は浜崎達男さん(仮名・60)。秋田市内で自営業をされているとのことです。

 

浜崎さんがお話しになられます。

「実は息子のことでご相談があります。息子の隆太は秋田を離れて新潟市内で会社勤めをしているのですが、1カ月ほど前に交際相手だという女性を連れて実家に帰ってきましてね、いわく“彼女と結婚したい”と。

 

息子も33歳ですから、結婚してもまったく不思議ではないのですが、私たち両親が心配しているのは彼女の素性といいますか、生い立ちといいますか…」 (浜崎さん)

 

浜崎さんが少し話しづらそうにしているものですから、私が「つまり相手がどんな女性なのか、家柄や生い立ちはどうなのか、お知りになりたいということなのですね?」とお尋ねすると、「おっしゃるとおりです」といって頷かれました。

 

必要により、または念のためにと息子さんや娘さんのフィアンセの素性を調べる、いわゆる「結婚調査」は昔も今も多くの方々が私たちのような専門業者にご依頼になられています。

 

仮に何も問題がなければ一安心、ご両親は心からお二人のご結婚を祝福してあげることができますし、反対に万一何か問題があるにもかかわらず結婚後にそれに気付いたとなれば、取り返しのつかない事態も想定されます。文字どおり結婚調査は“転ばぬ先の杖”といえます。

 

では浜崎さんは具体的に息子さんのフィアンセの何を知りたいのでしょうか?

 

浜崎さんが続けます。

「息子と交際中の彼女は磯村理沙さん(同)といいます。年齢は息子よりも2歳下の31歳です。実際に会った印象は悪くないのですが、私が“ご職業は?”と尋ねたところ、言いにくそうに“クラブのホステスをしています”と…。

 

正直に打ち明けてくれたことには感謝しますが、私も妻も“水商売の女性が結婚相手とは…”とかなりショックを受けました。どうやら息子が客として彼女の勤めている店を訪れたのをきっかけに、二人は次第に仲良くなって交際に発展したようです」(浜崎さん)

 

浜崎さんはこのように彼女のクラブ勤めに“ある種の違和感”を抱いているのと同時に、以下お話しになられるように、家柄や生い立ちにも不安を感じているといいます。「彼女の話によると、ご両親は彼女が3歳のときに離婚しており、それ以降は母親に育てられたとのことです。私が“現在、離婚したお父さんやお母さんはどうしているの?”と尋ねると、彼女は“お父さんの居所は分かりませんが、お母さんは妹と一緒に住んでいます”と答えましてね…」 (浜崎さん)

 

私生児だった妹を持つ複雑な家庭環境

いうまでもなく浜崎さんのお話には続きがあります。

 

「これも彼女本人から聞いた話ですが、お母さんと同居している妹さんの父親と彼女の父親は異なるのだそうです。

 

彼女が3歳のときに両親が離婚したことは先ほどお話ししましたが、シングルマザーとなったお母さんがその2年後に別の男性との間に産んだ子が妹さんだといいます。つまり彼女と妹さんは“種違いの姉妹”ということらしいのです。そして、現在の家族状況の話からすると、その妹さんの父親と母親は入籍していないようなのですが、複雑で要領が得ないのです…」(浜崎さん)

 

ここまでお話をお聞きした感想ですが、息子の隆太さんのフィアンセだという磯村理沙さんはかなり複雑な家庭環境の中で育ったようです。もちろん子供には何ら罪はないのですが、フィアンセだといって彼女を紹介されたご両親が心配される気持ちはよく分かります。

 

浜崎さんがいいます。…続きは本誌に

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