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2024年12月11日

コロナ後遺症に効果がある漢方薬

2024年11月01日

長引く咳や長引く倦怠感など、コロナ後遺症に苦しむ人が増えている。20歳代から40歳代の比較的若い世代に多いのが特徴だ。働き盛りの年代、重症者は休職を余儀なくされることも。そこで今回は番外編として、コロナ後遺症に効果の期待できる漢方薬を取り上げる。解説は日本薬剤師研修センター認定漢方薬・生薬認定薬剤師でもある、みつけ調剤薬局の清水玄也薬局長にお願いした。

 

「以前は強毒性であった新型コロナウイルスが令和5年に5類感染症に指定され、現在では弱毒化の傾向であると思われます。日々の処方せん業務において処方内容や患者様からお伺いすることにより、コロナ感染症が継続していることが確認できますが、以前はお伺いすることが無かったコロナ感染後後遺症という患者様が多くなってきたように思えます。

 

後遺症の一例としては長期化した咳や疲労倦怠感、不整脈、動悸、うつ傾向、味覚障害、嗅覚障害、記憶障害、めまい、頭痛、難聴などです。この中でも高い頻度で遭遇する、長期化した咳と疲労倦怠感について、医師がよく処方する漢方薬をいくいつか紹介します。

 

漢方薬というと、まずい、にがいなど連想されますが、紹介する漢方薬はよく処方されているだけあって、これらの漢方薬をすべて服用したことがある私個人の感想ですが、比較的飲みやすい部類に入ると思います。ちなみに『良薬口に苦し』に該当する例として、黄連解毒湯や半夏瀉心湯は味で"苦"戦しますが、むしろ体に合うと何故か漢方薬が美味しく感じられ、症状が改善する事例が多々あります。この現象は多成分系漢方薬特有の現象で、原因は未だわからない謎となっています。…続きは本誌で

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