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2024年10月4日

『地域ぐるみで骨折予防の取り組みを』

2024年07月26日

つよしクリニック
津吉秀樹 院長

 

■医師データ
津吉秀樹。新潟大学医学部卒。柏崎総合医療センターに赴任。新潟大学医学部大学院修了。柏崎総合医療センター副院長を退任後、つよしクリニック開業。日本整形外科学会専門医・指導医。新潟大学医歯学総合病院臨床准教授。医学博士。

 

 

骨は文字通り、からだの骨組み、土台、基礎で、健康の前提ともいえる。骨折をきっかけにからだの土台が崩れ、寝たきりになってしまうことも。そこで今回は、柏崎市で地域ぐるみの骨折予防に取り組んでいる、つよしクリニックの津吉秀樹院長に解説をお願いした。

 

「昨日まで元気で歩いていたお年寄りが背骨や大腿骨を骨折。筋力、体力が弱ってさらに骨がもろくなり、また転んで骨折。そうやって骨折を繰り返して自立した生活が送れなくなる負の連鎖を骨折ドミノ現象といいます。寝たきりになると、心身ともに弱くなり内臓疾患や認知症も生じます。高齢者にとって骨折は、健康寿命が瞬時に終わる、命にも関わる重大な問題なんです。

 

骨折の最大の危険因子は、骨がスカスカで脆くなる病気、骨粗しょう症です。若く健康な人は転んだくらいで骨折しませんが、骨が脆くなっている高齢者は転んだだけで簡単に骨折します。骨粗しょう症の予防、治療は、からだの骨組みを強くする、健康長寿の源です。

 

丈夫な骨を維持できれば、転んでも骨折しにくくなります。そもそも筋力、体力、バランスが保たれ転びにくくもなります。そうした元気な高齢者が増えれば、地域全体が元気になります。骨粗しょう症対策には地域ぐるみで取り組まなければなりません。…続きは本誌で

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