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2020年12月4日

『ピロリ菌』

2020年10月27日

岩崎内科医院
岩崎 友洋 氏

 

■医師データ
岩崎友洋。新潟大学医学部卒。新潟大学医歯学総合病院、新潟労災病院にて内科研修。長岡赤十字病院、新潟大学消化器内科、燕労災病院などを経て現職。

 

 

 

WHO(世界保健機構)は1994年、ピロリ菌を『確実な発がん因子』と認定した。ピロリ菌は他にも、慢性胃炎や胃潰瘍など様々な胃の不調の原因になるので、感染者であれば除菌することが望ましい。そこで今回は、ピロリ菌の除菌などについて取り上げる。解説は岩崎内科医院の岩崎友洋院長にお願いした。

 

「ヘリコバクター・ピロリ菌( 以下ピロリ菌) は、胃内に住み着き、慢性胃炎を引き起こす細菌です。幼少期の食べ物や飲み水、両親などからの家庭内感染が原因とされています。

 

ピロリ菌がいると、胃がんや消化性潰瘍、腹痛、貧血など様々な疾患を引き起こすことが分かっています。特に胃がんに関しては、その99%以上がピロリ菌感染胃に発症することが分かっております。ピロリ菌を除菌することで、胃がんリスクを低下させることが期待できます。

 

わが国での感染率ですが、1950年代以前で40%以上、70年代以前で20%、80年代以前で12%とされており、社会の衛生環境が整っていくにつれて減少傾向にあります。よって現代はさらに低いことが予想されます。

 

ピロリ菌がいるかどうかの検査は、血清ピロリ抗体検査、尿素呼気試験、便中ピロリ抗原検査などがあります。2013年以降、すべてのピロリ菌感染者に対し、保険診療で除菌治療を行うことができるようになりました。ただし、保険診療でピロリ検査・除菌治療を行う場合には、胃カメラを行う必要があります。…続きは本誌

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