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2024年12月11日

─ 連載第100回を目前にして“骨折り探偵”が本当に骨を折る! ─

2018年03月27日

連載100回を迎えて

 

この連載も早いもので第100回となりました。正直なところ連載スタート当初はこれほどの長期連載になるとは想像もしていませんでしたが、行く先々で「探偵物語、毎月読んでるよ!」と声を掛けていただき大いに励まされ、ここまで続けることができました。

 

それもこれも読者のみなさんをはじめ、ご縁あってお世話になった方々のお陰であります。この誌面を借りて心より厚く御礼申し上げます。

 

連載が始まると早々に、巷では当コーナーをパクったような商号の輩が出てきました。紛らわしいことこの上ないので連載のコーナー名を変更した経緯もありましたが、今では私のもとに「今月号に載っている詐欺師男は新潟市〇〇の××でしょうか?」といった問い合わせがあるほど“実話リポート”としてすっかり定着したようです。

 

念のため申し添えますが、ここで紹介している事件ファイルは登場人物などを仮名にしてはいますが、すべて実際にあった調査案件に基づいています。

 

また、依頼者の希望で連載を通じて加害者に訴えかける物語もありました。

 

たとえば、タイ人女性を日本人男性に紹介する国際結婚相談所の裏側で起きていた問題を、依頼者とタッグを組み異例の長期連載を敢行。結果、同結婚相談所はその依頼者との紛争の末、国際結─ 連載第100回を目前にして “骨折り探偵”が本当に骨を折る! ─シークレットサービス新潟の探偵物語100婚事業を撤退するという、かなりディープなネタを取り上げた回もありました。

 

このほかにも男性同性愛者同士の仲たがいに端を発する金銭面を含むトラブルを当調査事務所が解決したり、お寺の住職の不倫三昧を糾弾したり、連続タイヤパンク魔を捉えた証拠を警察に提出したり…。

 

連載開始から8年余りの間、さまざまな事件に携わってきました。探偵稼業は文字どおり毎日が“骨の折れる仕事”であります。

 

探偵に忍び寄る手術の恐怖

 

私自身、昨年末あたりから連載第100回のテーマについて、本誌の編集者さんより 「考えておいて下さい」と言われておりました。 “記念すべき”連載第100回の誌面では、果たしてどのネタを取り上げようかと…。

 

しかしながら、そんなふうに色気を出したのが悪かったのかもしれません。年明けから間もない1月中旬、ちょっとした不注意が祟って大ケガをしてしまったのです。

 

詳細は省きますが、ツルツルに凍った地面に足を取られてスッテンコロリン、右足首を見事に骨折してしまいました。転倒した直後すぐに骨折と分かりました。なにせ足の甲があり得ない方向に向いてしまっていましたから(苦笑)。

 

当日の緊急外来指定の整形外科医院に駆け込むと、お医者さんは間髪入れずに「今日は忙しくて大変な日だ! あんたも大ケガだね。骨折してるね。折れ方が綺麗だから手術しないで治療するドクターもいるかもしれないけど、私や私の家族だったら間違いなく手術するね。手術してボルトで留めるとズレないで確実に治療することができるんだよね。手術だねー」―。

 

そう聞いて私もいったんは「やむなし…」と思ったものです。元通りに歩けるようになるか不安のほうが大きく、二つ返事で「先生、お願いします」と返事をさせてもらった次第なのですが…。

 

当日はとくに冷え込みの強かった金曜の夜で、担ぎ込まれてきた人が私だけではなく大勢いて病院はてんてこ舞い。当然、私のケガよりも大ケガの人もいて、すでに入院先の受け入れ状態は空きがないとのことでした。そこで、月曜に○○病院に入院して手術を早々に行う予定になりました。

 

ところが応急処置で足を固定して土日の2日間自宅で安静にしているうちに、私は「やっぱり手術はしたくない…」と心変わりしたのでした。…続きは本誌に

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