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2024年05月15日

ワイド 県下縦断 大型開発最前線15連発 ②

2013年08月26日

新発田市 駅前複合施設20億円は”つくることに意義あり”

 

新発田市では駅前に広がる空き地に図書館やらキッチンスタジオやらカフェやらの複合施設を建設する計画が進んでいる。事業費22億円とされるが、「今なら格安でできる」という主張も一部にある。商工会議所が抜けたこのプロジェクトだが、空洞化した中心市街地の、そして来年の市長選への福音となるのか。

 

8月6日、JR新発田駅前(諏訪町1)で市が計画する複合施設関連の入札(電子)が行われた。基本設計業務を落札したのは佐藤総合計画(東京都)で、落札金額は3千374万円。同社は建築家の故佐藤武夫が始めた設計事務所として創業した。今はない旧新潟市役所、新潟県民会館は佐藤武夫の設計だ。最近では隣の聖籠町で整備が進む町立図書館も同社の設計だ。

 

この複合施設の事業費は約22億円。(公共施設と民間施設に分け、図書館(一般図書、児童図書)、こどもセンター、多目的スペース、キッチンスタジオ、観光案内所、カフェ、コンビニエンスストア、居住施設などを、効率的に配置する)という。内井昭蔵が設計した既存の図書館は「歴史館」(本館)とし、古文書などの研究や収蔵などに活用する。

 

この駅前複合施設に商工会議所が移転するという話があった。現在、会議所は市役所の隣接地にあって耐震強度の問題も抱えている。新発田市の二階堂馨市長と商工会議所の佐藤哲也会頭は盟友関係にある。それゆえ会議所移転は難なく進むものと思われた。だが既に6月、「移転せず」の結論が出ている。新発田市駅前

 

〈建設コスト等の財務面からも高額となると試算され、当初からこの移転計画で会員に対して新たな負担を掛けないとする主旨もあり、(中略)最終的に移転はしないとの結論に至りました〉(市にあてた会議所の回答文書より)

 

事業費約22億円とされる駅前複合施設について、一部のウェブサイトなどを除き大っぴらな批判は聞こえてこない。…続きは本誌にて

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