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2024年04月26日

田中直紀、真紀子の関連企業、越後交通国工事下請け受注の是非

2012年06月26日

越後交通は共に国会議員である田中直紀、真紀子夫妻のファミリー企業だ。同社は建設業に参入し、国の工事を受注している。ただし元請けではなく下請けとして。だが完全子会社で元請けし、国会議員が代表の越後交通で下請けした例もある。一抹の違和感が漂うのだが…。

 

建設業者、越後交通

 

長岡赤十字病院や県立近代美術館、ユニーのショッピングセンターなどが立ち並ぶ長岡市千秋。その真ん中に茶色のビルが建っている。かつて田中角栄元首相は、このビルの上階から長岡花火を楽しんだという。越後交通(堀謙司社長)の本社は、今この千秋が原ビルにはない。JR長岡駅の東口に隣接する同市台町のE︲PLAZA(越後交通ビル)に本社を置いている。かつてダイエー長岡店があったのがこのビルだ。
「越後交通が工事を受注?越後交通は建設会社なのか…」。そうした疑問が生じるのは当然のこと。同社は陸運業の会社であり、定期バスや貸し切りバスなど、旅客運送が主力。事業内容には不動産業やレストランなどもあったが、「建設業へ進出した」という話は一般にそれほど知られていない。

 

「越後交通ではなく、工事を受注しているのはグループ企業の越後交通工業か、越後交通鉄工所の間違いではないか」そう、けげんな顔で言う市内の建設業者すらいる。確かに長岡駅東口の本社付近に、重機や建設資材が置いてあるわけでもない。だが越後交通はれっきとした建設業の許可業者だ。平成21年12月、同社は新潟県に対し建設業の認可申請を行い、翌22年1月13日付で、土木を含む5業種の許可を得た。昨年3月末の基準日で、越後交通には建設業の技術職員が一級で一人、二級で10人いることになっている。
越後交通が建設業の登録を行ったのは、グループ企業である長鐵工業の一部事業譲渡がきっかけらしい。平成22年1月21日付で、同社は建材部門を越後交通に、土木、建築、クレバリーホーム事業を越後交通工業(長岡市)へ、それぞれ譲渡した。その引き受け準備として、越後交通は建設業の許可申請を行ったものと思われる。
旧長岡鐡道の砂利部を前身とする長鐵工業は、昭和28年の創業。現在も越後交通の筆頭株主で、衆議院議員の田中真紀子氏が代表権を持つ相談役に就任している。かつて真紀子氏の父である田中角栄元首相が同社の実質的なオーナーだった。…続きは本誌にて

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