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2026年10月27日

空洞化が止まらない新潟市中心部の惨憺たる実情

2026年10月27日

JR新潟駅周辺は2024年に開業した駅ビル「CoCoLo新潟」を中心に多くの人たちで賑わっている一方、信濃川の向こう側では県都の顔だった古町を中心に空洞化が止まらない。巨大再開発は足踏みし、地下街は無人となり、商店街には何年も閉じたシャッターが残る。目下、新潟市中心部で何が起きているのか?

 

新潟駅だけが沸き、川向こうには巨大な“空洞”が

 

新潟市中心部を歩くと、同じ中央区とは思えないほど明暗が分かれている。

 

JR新潟駅では2024年4月にCoCoLo新潟がグランドオープン。新潟市がKDDIの位置情報を基に分析した人流データによれば、同年5月の駅周辺来訪者は開業前の約2倍に増えたという。

 

中原八一市長自身も25年1月、「新潟駅の集客力もずいぶん上がった」とした上で、駅周辺は「順調に推移している」と評価する一方、古町の活性化については「課題」と認めている。

 

その言葉どおり、萬代橋を渡って古町界隈に足を踏み入れると景色は一変する。象徴的なのは20年3月に閉店した旧新潟三越の跡地だ。23年に都市計画決定された当初案では、A街区に地下1階、地上37階、高さ約150㍍の複合棟を建設。商業、オフィス、住宅、駐車場などを入れ、25~28年度に工事、29年度以降に順次供用開始という壮大なスケジュールが描かれていた。

 

ところが、建設費の高騰や建設業界の人手不足が計画を直撃した。26年6月、準備組合は建物規模を縮小する方針を決定。中原市長によれ
ば、準備組合は「令和9年度のできるだけ早い時期」、つまり27年度の事業認可を目指しているという。当初計画ではすでに工事が進んでいるはずの時期に、いまだ事業認可の取り直しを目指しているのが現状だ。

 

その目と鼻の先にある旧西堀ローサはさらに衝撃的だ。25年3月末で全テナントが退店し、約半世紀続いた地下商店街の営業は終了。今は文字どおり中心部の空洞化を象徴する “地下トンネル”と化している。地下2階の西堀地下駐車場も設備老朽化を理由に同年5月1日から利用休止となった。

 

しかも26年秋現在、市は有識者会議や市民意見募集を続けている段階だ。過去の調査では約350カ所の設備の9割以上に修繕・更新が必要と判明し、市長は維持改修費が30年間で130億円とも試算されていることを明らかにしている。再利用するにも、閉鎖するにも巨額の費用が付きまとう「負の遺産」になりかねない。

 

新潟駅周辺の企業に勤務する男性会社員が話す。

「新潟駅は見違えるように立派になったのに、古町へ行くと急に時間が止まったように感じます。駅前と古町は同じ“にいがた2㎞”エリアに属しますが、到底ひとつの街には見えません」 (40代男性会社員)…続きは本誌で

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