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2020年07月14日

詳報2020大学入試 合格者数編

2020年04月27日

待ち望んだキャンパス生活に胸躍らす…はずだった。ところが、まさかの新型コロナ禍。東京の大学に進学が決まったものの、いまだ上京できない新一年生が新潟で途方に暮れている。教員も頭を抱える。休校が続き、来年の大学入試の見通しが立てられない。「コロナで潰れるのが先か、胃潰瘍で倒れるのが先か」の嘆き節が聞こえてくる。最後のセンター試験が行われた大学入試“後”は、誰もが予想しない事態となってしまった。その大学入試の、本県の結果はどうだったか。今年もまた完全独自調査でリポートする。今月は主に合格者数を見ていく。

新大のスベリ止めは“大東亜帝国”に

 

大学入試全般の傾向としてはここ数年、「難化」がキーワードになっていた。大都市圏の大学に対する「定員の厳格化」が主因だ。

 

一定率以上を定員オーバーすると、補助金がカットされるルールが導入された。補助金がカットされるラインを超えないよう、合格者数の絞り込みに私立大は神経を尖らせた。その結果、「極端な例だが、実際に起きたのが(模試)A判定でも不合格」(塾関係者)。受験生も予備校も信じられないことが起きてしまったのだ。難化した代表が、「日東駒専」と言われている。

 

保護者世代で大学受験を経験した読者にお聞きしたい。「日東駒専」と言えば日本、東洋、駒澤、専修の各私立大学だが、ご自身の受験当時の難易度がいかほどだったか覚えているだろうか。難易度が比較的高めだったセンター試験初年度(1990年)前後の世代を除くと、「文系の偏差値55、理系は50くらい」とか「中堅の大学」などと答えるのではなかろうか。新潟育ちなら、「本命が新潟大学受験生のスベリ止め大学」と答えるかもしれない。

 

私立大学は難易度順にグループ分けされている。早稲田大、慶応義塾大の「早慶」を頂点とし、次いで明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大の「MARCH」、その次に日東駒専だ。何十年もこの序列は変わらない。下世話な話をすれば、MARCHと日東駒専では、就職活動で天と地ほどの扱いを受けるとされる。MARCHにはセミナーの案内が届き、日東駒専には届かないなどだ。序列ナンバー2と3の間にある壁は、とてつもなく分厚い。

 

別表「2020年度入試難易予想ランキング表」をご覧いただきたい。私大文系を難易度順に並べたもので、今年1月のセンター試験直後にまとめたものだ。

 

学部・学科、さらには試験方式によっては、日東駒専がMARCHと“同列”、もしくは“上”に位置付けられていたのである。言うなれば、壁が薄くなったのだ。「MARCHは早慶受験生のスベリ止め、日東駒専はMARCH受験生のスベリ止めという位置付けでした。ところが、定員厳格化で私大難化のイメージが定着したのか、早慶を受験できるクラスまでもが日東駒専に流れ込んできた。ましてや今回はセンター試験最終年とあって、MARCHや日東駒専を避け、より難易度の低い大学を受験する“浪人回避”傾向がかなり強かったように思います」 (同)

 

難化した日東駒専は、新大受験生の併願戦略をも狂わせた感がある。「新大合格、日東駒専不合格」がここ数年、続発している。かつては「新潟大のスベリ止めは日東駒専」という時代が確かにあった。だが、あまりに難化した日東駒専は、新大のスベリ止めではなくなったようだ。…続きは本誌に

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