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2026年03月27日

新潟大学がリアルに取り組む産学連携と社会共創

2026年03月27日

大学が関わる「街づくり」

瀬戸田 新潟大学学長ご就任、誠におめでとうございます。かつての大学教育は実利と離れ、即戦力となるような社会に適応する教育ではなかったと思います。ところが昨今の大学教育には産学連携、社会共創も掲げ、大学と産業界の協働や人間社会と価値を共同創造することにも積極的に取り組んでおられるようですね。

 

染矢 新潟大学の産学連携の取り組みの前提として、「産学連携」とよく似た概念である「社会共創」についてもお話しします。

 

産学連携とは、大学と産業界が協働して研究開発や技術移転、人材育成を行い、最終的には企業の事業化や競争力向上につながる取り組みです。つまり、経済価値や競争力の向上が中心になります。

 

一方、社会共創とは、産業界に限らず、行政、市民、NPOなど多様な主体と大学が協働し、社会課題解決や地域ビジョンの形成を目指す取り組みです。産学連携は、この社会共創を構成する重要な一部と位置づけられます。

 

 

社会共創という言葉は20年前にはあまり聞かれませんでしたが、本学の川端和重理事や牛木辰男前学長が、社会共創を「大学の重要な役割」と位置づけて以降、大学構成員の間でも認識が広がってきました。社会共創は、公共性、公益性を核にした価値創造であり、言い換えれば大学が関わる「街づくり」だと考えていただければよいと思います。

 

こうした大学の役割認識は、決して大学内部だけの議論にとどまるものではありません。国の政策においても、人材を起点としたイノベーション創出が強く意識されるようになっています。…続きは本誌で

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