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2024年12月11日

─ 探偵が考える「ここから先は浮気」の境界線とは ─

2024年11月27日

全体の4割が「二人きりで出掛ける」も浮気と考えている

 

一口に浮気といっても、具体的にどこから先が浮気なのか読者の皆さんはお考えになったことがあるでしょうか?

 

体の関係を持てばもちろん浮気ですが、過去の調査依頼者の中には手をつないだだけ、あるいは二人きりで飲みに出掛けただけでも浮気と受け止める方もいらっしゃいました。今回は私たち探偵が考える「浮気の境界線」についてお話しして
いきましょう。

 

先日、インターネットでたまたま目にしたあるアンケート調査の結果を大変興味深く拝見しました。10代~60代の男女を対象に行ったアンケート調査で、「あなたが思う『浮気の線引き』はどこからか?」を尋ねたものです。

 

回答の中で最も多かったのが「体の関係を持つ」( 74%)で、次いで「キスをする」(64%)、「外泊する」(60%)、「好きと言う」(54%)、「手をつなぐ」(50%)、「二人きりで出掛ける」(44%)の順となったといいます。

 

この調査結果を見て、私は「なるほど…」と思いました。一般的に浮気はイコール、体の関係と考えている人が多いようですが、私たち探偵の立場から言わせていただきますと、「二人きりで出掛ける」だけでも浮気と考える調査依頼者が多数いらっしゃるのが実情です。

 

今から数年前に当調査事務所に相談にいらした谷中健二さん(仮名)もそうでした。谷中さんは40代半ばの実直そうなサラリーマンで、ご自身いわく「小学生の娘が可愛くて仕方がない」と溺愛しているご様子です。しかしその一方で、谷中さんの目はどこか虚ろで、その瞳には疑念と不安が渦巻いているのが見て取れました。

 

谷中さんが話します。

「実は最近、妻がしょっちゅうスマホをいじっているんです。急に仕事が忙しいとか言い出して、帰りが遅くなる日も増えました。家にいるときも私や娘とほとんど会話をせずに、スマホで誰かとメッセージをやり取りしていることが多くて…」 (谷中さん)

 

妻の美咲さん(同)は40歳。自分磨きを怠らず、美容やヨガに一生懸命な社交的な女性だといいます。谷中さんのお話をお聞きするかぎり、夫婦関係に明らかなズレが生じているようはありますが、たとえ美咲さんの行動が怪しかったとしても、「浮気」と判断するには根拠不足と言わざるを得ません。

 

谷中さんが続けます。

「ただ単に女友達と連絡を取り合っているならいいんです。でも相手が男だったとしたら、その段階でもう浮気じゃないですか?」 (谷中さん)

 

浮気か、浮気ではないかの境界線は人によって異なります。それが体の関係に至るものであれば明らかに不貞行為と見なされますが、二人きりで食事をしたり、お互いに “秘密のメッセージ”をやり取りしたりすることを浮気と受け止める人も決して少なくありません。

 

美咲さんの素行調査を開始した私たち調査員はある夜、彼女が飲み会帰りに一人の男性と親しげに話しながら歩いているところを目撃しました。二人の距離感は微妙ながら、互いに笑い合う姿から親密さが見てとれます。

 

しかしながら私は谷中さんに撮影した動画をお見せした上で、こう申し上げました。

「現時点では、奥様が同僚たちとの飲み会帰りにその男性と一緒に歩いていただけに過ぎません。つまり浮気を裏付けるだけの直接的な証拠にはならないということです。今日はまだ調査前半です。今後の調査の経緯を見守りましょう」 (私)

 

谷中さんは肩を落としながら動画撮影された当夜の奥様の様子について、こうおっしゃいました。

「…彼女、あんなふうに嬉しそうな笑顔を私には最近まったく見せていないんです。それが他の男に…、私はそれだけで十分に裏切りと感じています」(谷中さん)…続きは本誌で

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