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2024年11月8日

ドーム化可能 県立野球場の多目的利用で「国際見本市会場」も

2024年08月27日

現在は屋外型の県立野球場だが、ドーム化に対応できるように設計してある。埼玉県所沢市のベルーナドーム(西武ドーム)のように、球場の外に柱を立て、屋根を架ける方式だ。実現すれば東京ドームと同規模のイベントも開催可能。鳥屋野潟南部への移転が提言されている新潟市の鳥屋野運動公園野球場との補完関係が期待される。

 

見本市会場新設なら200億

 

古参の県議が言う。

「県に〝新しく国際見本市展示場を建設してはどうか〟という話が持ち込まれたことがある。事業費は200億円ほどだとか」

 

「国際見本市展示場」でパッと思い浮かぶのは、1980年代にオープンした幕張メッセ(千葉市)や、90年代に誕生した東京ビッグサイト(東京国際展示場、東京都江東区)などだろう。新しいところでは、隣の群馬県が事業主体
のGメッセ群馬(群馬コンベンションセンター、高崎市)は、4年前にオープンした。

 

Gメッセの屋内外展示スペースは北関東最大規模で、国際会議や大規模学会、1万人規模のライブや大規模展示会にも対応可能だ。上越・北陸新幹線が乗り入れるJR高崎駅から徒歩15分の距離にある。

 

県内で「国際見本市展示場」として利用可能なコンベンションホールだが、代表格は新潟市中央区の朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(2003年、全面開業)だ。「にいがた酒の陣」が行われる展示ホールは、Gメッセと
同規模で1万人が収容可能。

 

朱鷺メッセより早く、1991年に開館したのが長岡市の「ハイブ長岡」(長岡産業交流会館)だ。1階大展示ホールの収容人数は朱鷺メッセの半分ほどだという。そのほか最大収容人数5千500人の新潟市産業振興センター(中央
区)がある。

 

「国交省時代の花角(英世)知事が副知事だった頃(13年~15年)、万代島の朱鷺メッセを拡張しようという案があったのだが、できなかった」 (同)

 

新たに見本市会場を建設しようとすれば、前述のように建設費は200億円ほどだという。前出のGメッセ群馬は事業費が約250億円だった。

 

昨年7月、収入に対する借金返済額の割合が18%を超えた本県は、「起債許可団体」に移行した。新たな借金(県債の発行)には国の許可が必要となった。これまで県は「行財政改革行動計画」に取り組み、単年度での黒字化も実現した。

 

だが危機的な財政状況は継続中。新たに見本市会場を建設するとなれば、その建設費は大災害に備えて積み上げた「財源対策的基金」の230億円に匹敵する。これでは新規の見本市会場など夢のまた夢だ。何か妙案はないものか…?…続きは本誌で

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