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2021年06月20日

『帯状疱疹』

2021年05月27日

センター前ヒフ科
稲 晃市郎 院長

 

■医師データ
産業医科大学卒。千葉徳洲会病院でローテート研修2年。産業医大病院、JCHO(旧九州厚生年金病院)、新潟労災病院を経て開業。

 

 

多くはぴりぴりとした皮膚の痛みから始まり、やがて赤みや腫れ、水ぶくれのような症状を来し、痛みで眠れなくなる人も……。帯状疱疹の典型的な症状だ。今回は5人に一人が発症するともいわれている、この病気を取り上げる。解説はセンター前ヒフ科の稲晃市郎院長にお願いした。

 

「ある年代以上の人はほぼ10割、子供の頃に水ぼうそうにかかっていますが、水ぼうそうが治っても水ぼうそうウイルスは体内に潜み続けています。大人になってから、その潜んでいたウイルスが突然元気になって発症するのが帯状疱疹で、約5人に一人が発症するといわれています。男女の区別なく発症し、20歳代と50歳代に発症のピークはありますが、年齢に関係なく発症は起きます。

 

帯状疱疹を発症するとウイルスが神経を攻撃するため、症状の多くは皮膚の奥のぴりぴりとした神経痛から始まり、個人差はありますが、赤みや腫れ、水ぶくれが出現するなど、症状が重くなっていく人もいます。重症化すると、痛みで夜眠れないという人もいるほどです。顔や胴体、手足など、症状はどこでも出現しますが、神経は脳から脊髄を経由して左右に分かれるため、通常は左右どちらかのみに症状が出ます。

 

治療は抗ウイルス薬の内服を1週間続けます。時間が経過するだけでも自分の免疫力が復活してウイルス自体は活動を休止するため、多くの人は1か月程度で症状が軽快していきます。ただし、症状が顔に出た場合は他の部位に比べて腫れや炎症などが強く出る傾向がありますので、治療は別格扱いになります。顔の場合はウイルスよりも腫れや炎症を抑える治療が優先され、入院の上、炎症を抑える薬の点滴が必要になるケースもあります。…続きは本誌

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