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2026年07月27日

圏内にも忍び寄る「ニセ逮捕状詐欺」にご用心

2026年07月27日

今から20年以上前の2000年代初頭、家族を装う「オレオレ詐欺」による被害が相次ぎ、世間を震撼させた。以降、その手口は“進化”の一途をたどっている。近年、犯人は警察官になりすまし、ニセの逮捕状まで示して金銭を騙し取るのだ。県内でもニセ逮捕状詐欺の予兆が見られる。騙されないための方策を考える。

 

紙の逮捕状で高齢者を恐怖に陥れて追い詰める

 

「あなたに逮捕状が出ている」―。そう告げられた瞬間、冷静でいられる人は少ないに違いない。まして相手が警察官を名乗り、実在する警察署名や「捜査二課」「検事」などの言葉を並べ、電話番号の末尾まで「0110」に似せてくればなおさらだ。

 

手口が確認された当初は「オレオレ詐欺」と呼ばれ、2004年に警察庁が命名した「振り込め詐欺」の認知件数はその年、全国で2万5667件に達し社会問題化した。

 

あれから20年余りが経ち、犯人側の台本は古くなるどころか、むしろ被害者の心理を研究し尽くし、手口をこれまで以上に巧妙化させている。具体的には、ニセの警察官を登場させるようになったのだ。

 

このため警察庁は2026年に急増する「ニセ警察詐欺」を特殊詐欺の独立した手口として位置付けた。2025年の特殊詐欺は全国で2万7832件、被害額は1423億1千万円に上る。中でも警察官等をかたり捜査名目で金を奪う手口の増加が顕著とされる。

 

県内も例外ではない。県内における令和7年の特殊詐欺被害は293件、被害額は14億5260万円に上る。また令和8年1月から4月末までの新しい統計では、県内のニセ警察詐欺は37件、被害額は3億70万円に上るという。

 

こうしたことから県警は「警察が電話で捜査対象となっていることを伝えることはありません」と強く呼びかけている。

 

最近の特殊詐欺の手口の巧妙さは、単に「警察」を名乗るにとどまらない。犯人は電話口で被害者を容疑者に仕立てるのだ。「暴力団員を捕まえたら、あなた名義のカードが出てきた」「あなたの口座が資金洗浄(マネーロンダリング)に使われている」「あなたを逮捕しなければならない」…。

 

さらには「特別に電話で事情を聴く」「資産を調査すれば身の潔白が証明できる」などと救済の道を示唆。相手に恐怖を植え付け、次に逃げ道を用意し、最終的に金銭を騙し取るのだ。

 

関係筋が話す。

「近年目立つのは、ニセの警察手帳や逮捕状を画像で見せるだけでなく、自宅に文書を郵送したり、郵便受けに入れたりする紙を使った手口です。

 

犯人一味のターゲットとなった高齢者にとって、紙は画像よりも本物らしさを感じる傾向にあります。ニセの逮捕状には、もっともらしい罪名や事件番号、印影、担当者名などがあり、素人には本物か偽物なのか見分けがつきません」 (特殊詐欺捜査関係者)…続きは本誌で

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