自民党結党70年「崖っぷちの試練」
2025年08月27日
自民党の支持率が低迷している。自民党はこれまで幾度も危機に直面してきたが、昨今の状況は過去の危機とは異質だ。自民党を支え続けてきた背骨ともいえる“岩盤保守層”が離れているからだ。
家にたとえれば、土台が崩れるようなものだ。外から眺めると危機的な状況に見えるのだが、自民党本部はどれほどの“危機”として受け止めているのだろうか。
政権与党の崩壊は日本の危機に直結する。処方箋を求めて問題の本質を探ってみたい。
“スリーアウト”の自民党
「今回に限らず衆議院選でも、都議選でも過去最低の議席、そして今回、3連敗。スリーアウトチェンジみたいな状態」
こう述べたのは、自民党の茂木敏充前幹事長である。自らのYouTubeチャンネルで明言していた。
茂木前幹事長の指摘通り、2024年10月に実施された衆議院選挙では、公明党の得票を加えても過半数を大きく下回った。
東京都議選においても自民党は大敗した。過去最低であった2017年の23議席をも下回っている。
今年7月の参議院選挙においても、自民・公明両党は過半数の議席を維持できなかった。衆議院に続き参議院においても少数与党に陥落したのである。
ANNの出口調査によると、比例区で自民党に投票した10代は12%、20代は11%しかなかった。若者に人気がなければ党の将来は暗い。
対して国民民主党は10代から24%、20代からは26 %の支持を得ている。参政党は10代、20代ともに24%の支持を獲得した。自民党の支持率は両党の半分以下という厳しいものだった。
茂木氏は石破総理の続投を牽制して「スリーアウトチェンジ」と発言したようだが、これは石破総理だけの問題ではないはずだ。国民は政権の担当者である自民党に対して、「スリーアウトチェンジ」を突き付けたのではないのか。
敗因を明確にして早急に組織を立て直さねば“連敗記録”は、また更新されることになるだろう。…続きは本誌で













