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2024年12月11日

名誉棄損スレスレの”事件記者”たち

2021年11月27日

インターネット掲示板で他人を誹謗中傷する卑劣な行為はかねてよりあった。しかしながら近年は、自ら立ち上げたブログで執拗に第三者の名誉を傷付ける書き込みを続ける輩が増えているという。過激な発言を世にまき散らす“ にわか事件記者” の実態に迫る。

 

昔から存在する看板で第三者を誹謗中傷する人たち

 

さる関係筋が話す。

「今に始まったことではありませんが、たとえば隣人と何らかのトラブルでモメた末に、相手を誹謗中傷する暴挙に出る人たちは少なからず存在します。

 

最も多いのが、自分の家の前に立て看板を設置して隣人の名誉を傷付ける内容を記すケースです。当然ながら通りすがりの人たちの目にも触れますから、それはまさしく異様な光景です」 (長岡市の会社社長)

 

そう言ってこの関係筋が例に挙げたのは、かつて本誌でも記事掲載したことのある同市内で営業するラブホテル同士の紛争だ。

 

同氏が続ける。

「隣接する競合ホテル同士が今から8~9年ほど前に激しく対立した揚げ句に、現在は撤去されて跡形もありませんが、一方のホテルが相手方のホテルの構造を批判する看板を設置したのです。その内容はというと、ホテルの浴室が通路から丸見えになっているのではないかというものです。

 

実際には浴室内の様子を外から見ることなどできないのですが、看板を設置したホテル経営者は隣接するホテルに対してある種の営業妨害を企てたわけですよ」 (同)

 

新発田市某所の住民はこう話す。

「私の家の近くにも最近まで変な看板が設置されていました。ある住民が自宅の壁や敷地内に何カ所も看板を設置して、そこに地元建設会社や隣人の悪口を書いていたのです。

 

公民館の補修工事の値段が高すぎるといって、工事発注に関わった地元住民の実名を記して犯罪者呼ばわりする内容です。完全に名誉棄損だと思いますが、いつの間にか看板は撤去されていました」 (近隣住民)

 

看板に書かれた実際の内容は以下のとおりだという。

 

〈部外者のどこのだれだかわからない牛のクソ野郎をつれてきて、だますつもりで説明にもならない。工事代金を払ったのか、工事をしたのか、全戸に文書で説明せよ。責任をはたせ〉

 

〈ようやく警察が動く事になり、器物損壊、どう喝、おどし等のほか収賄も合せて捜査する事になり委員は職場に行くそうです。現場を見た人は正直に証言して下さい。これは●●と××が裏取り引きをかくすために口ふうじを業者もいっしょになって悪業をした〉(※原文ママ)

 

別の住民がいう。

「看板の文書で名指しされている建設会社や住民はいずれも批判されるような行為には手を染めていないにもかかわらず、まるで犯罪者呼ばわりです。当事者の皆さんはとても迷惑していましたね」 (別の近隣住民)…続きは本誌

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