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2021年03月9日

泉田裕彦衆院議員の政治団体にぶつけられた疑念の顛末

2021年01月27日

「泉田裕彦政治経済防災研究会」は泉田裕彦衆院議員が代表を務める政治団体(資金管理団体)だ。この団体の収支報告書を見ると、会計責任者自身が「辞任した」とする期日と矛盾する記載がある。異動届に基づく同議員事務所による回答で、矛盾は一掃されたかに思えたのだが、食い違いは一部残ったままだ。

 

辞めた人が訂正手続き…?

5区の泉田裕彦衆院議員(自民)は只今1期目。2017(平成29)年10月の総選挙で、亡くなった長島忠美衆院議員の後継として初当選した。自民党では故長島議員と同じ二階派に所属している。泉田議員が関係する政治団体だが、自身が代表を務める「自民党新潟県第五選挙区支部」、同じく自身が代表の資金管理団体「泉田裕彦政治経済防災研究会」(防災研究会)がある。

 

このうち後者の「防災研究会」は前回の総選挙が終わった直後、2017(平成29)年11月1日に設立された。当初の事務所所在地は長岡市長町1丁目で、泉田議員の事務所と同じ。その後、同会は衆議院第2会館にある同議員の事務所に移り、所管も新潟県選管から総務省に移って現在に至っている。

 

公開されている「防災研究会」の収支報告書で最新のものが令和元(2019)年分(写真)。この年、前年からの繰り越しを除く当年の収入は約1千419万円(繰り越しを含む収入総額は約1千600万円)だった。その主な内訳は、この年の11月に長岡市にある長岡グランドホテルで行われた「泉田裕彦政経文化セミナー」(約458万円)、5月に都内の憲政記念館で行われた「泉田裕彦君と語る会」(約689万円)などの事業収入だった。そのほか泉田議員からの借入金が140万円、所属する派閥である志帥会(二階派)からの寄付が100万円あった。

 

令和元(2019)年の支出の合計は約1千420万円だった。主なものは人件費や事務所費を含む経常費が約346万円。「泉田裕彦政経文化セミナー」に関する支出は約208万円、「泉田裕彦君と語る会」のそれは約146万円だった。

 

そのほか選挙区内の自民党支部への寄付などが約305万円、その他の経費として、泉田議員への借入金返済で約14万円が計上されている。この年の収支報告書の資産状況には、同議員から借入金として約508万5千円が記載してある。

 

泉田議員が代表となっている資金管理団体の「防災研究会」に、ある疑念が生じていた。前述のような収入や支出の中身に関するものではない。「届け出されている会計責任者が辞任したにもかかわらず、その名が収支報告書に登場し、収支報告書の訂正手続きなどを行っている」というもの。だとすれば、誰かが勝手に会計責任者の名を使い、訂正手続きを行っていたとも考えられる。こうなると同議員が代表を務める政治団体の収支報告書について、その信ぴょう性が疑われることになる。…続きは本誌

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