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2020年10月25日

米百俵の精神が泣く 堕ちた長岡市政の内実

2020年09月26日

「米百俵プレイス」の関連で2億円超の業務を随契で受注しているのがプラネットワークスだ。同社の代表者は長岡市の高見真二副市長と芸大の同窓で、同副市長が「建築のアドバイスを受ける」という関係にあった。同市が2億円超の業務を委託する道を開いたのが3年前のプロポーザル。その直前、同社の代表が長岡花火に招待されていた。同市の目玉事業に忖度はなかったのか?

 

アオーレ超えの〝三尺玉随契〟炸裂

 

最初に長岡市が公表している「入札契約情報」を見ていただきたい。これで度肝を抜かれた市内の建設関連業者も少なくなかった。内容は長岡市の中心市街地で進められている「大手通坂之上町地区市街地再開発事業」の関連だ。

 

現在進行中の再開発事業だが、施行面積は約1・7㌶。総事業費は約263億円。事業施行期間は2025年度まで。この地に整備されるのが、「米百俵プレイス(仮称)」で、長岡商工会議所などが入る「米百俵棟東館」、北越銀行などが入る「米百俵棟西館」のほか、「住まい・にぎわい棟」、「駐車・にぎわい棟」など、主な建物4棟が建設される。

 

長岡市では人づくりと産業振興を総がかりで支える地方創生の拠点として「人づくり・学び・交流エリア」を整備する。

 

〈まちなか図書館や若者ラボなど多様なアクティビティを促進する機能や、産業人の育成や産業基盤の強化・新技術の開発に資する機能の導入を図ります〉(長岡市のウェブサイトより)

 

前置きはこれくらいにして、別掲の「入札契約情報」だが、再開発事業でも、「米百俵プレイス(仮称)人づくり・学び・交流エリア」の実施設計に関するものだ。入札方式には「随意契約」(随契)とある。競争入札によらず、任意の相手方と契約するもの。もちろんその相手と契約するには、それなりの理由が必要だ。

 

この案件を担当したのは長岡市の中心市街地整備室(中整室)。令和元(2019)年度の調達案件で、昨年9月18日に協議決定した内容だという。まずその額に驚かされる。1億7千万円だ。しかも、よく見るとこの額は「第2回見積金額」とあるから、当初はこれより高額が提案され、それが協議の結果1億7千万円に落ち着いたということだ。履行期間は今年3月31日まで。

 

契約の相手方はプラネットワークス。長岡市の設計や建設業界の関係者も、この随契が公表されて、初めて同社の名を聞いたのではないか。本社は東京都渋谷区で、信用調査機関のデータによれば、資本金は1千万円、従業員数は4人、昨年4月期の売上高は8千万円ほどだという。

 

このプラネットワークスが受注した実施設計の業務委託なのだが、建物そのものではなく、随契の理由にあるように〈米百俵プレイス(仮称)の中心的機能となるエリアの内装の実施設計〉で、それが1億7千万円だ。

 

JR長岡駅から西へ、信濃川の方向に伸びるのが、長岡のメーンストリートである大手通り。「米百俵プレイス(仮称)」は大手通りの北側で西寄り地点に計画されている。大手通りの南側で、JR長岡駅近くにあるのが「シティホールプラザ アオーレ長岡」だ。その解説は不要だろう。「アオーレ」が竣工、オープンしたのは平成24(2012)年。

 

この「アオーレ」の設計は、新国立競技場を手がけたことでも知られる隈研吾だ。「長岡市の「入札契約情報」で確認できるのだが、平成21 (2009)年に随契で委託されたアオーレの実施設計料は1億400万円だった。これは内装の実施設計ではなく、あくまで建物そのものの実施設計委託料だ。プラネットワークスへの内装実施設計料は、隈研吾のアオーレを軽々と超える代物だった。…続きは本誌

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