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2024年04月20日

JR新潟駅前 民間投資を阻む”塩漬け都市計画”をなんとかしろ!

2020年12月26日

「にいがた2km」

中原八一新潟市長は既に就任から2年、1期目の折り返し地点を越えた。その同市長が11月の定例記者会見で発表したのが「にいがた2㎞(にキロ)」。新潟駅周辺・万代・古町地区をつなぐ都心軸は約2㎞。その周辺で各種まちづくりの取り組みが動き始めている。

 

「この都心エリアのさまざまな動きを、親しみやすい呼称、統一のロゴを使って発信することで、市民の皆さまや事業者の皆さまに、新潟のまちづくりをもっと身近に感じていただき、ワクワク感や期待感につなげていただきたい」 (中原市長)

 

「にいがた2㎞」のロゴデザインで、「2」は楽しくなるような躍動感を、「k」は人を、「m」は萬代橋を表現し、橋の上を歩
く人をイメージしているという。

 

確かに新潟市の都心軸周辺では各種の開発事業が動きだしている。古町・西堀地区では旧新潟大和跡地の再開発ビル、「古町ルフル」が開業。北光社や大竹座といった、市民、県民に親しまれた建物の再開発も始まった。

 

古町側から萬代橋を渡った万代5丁目では、アパグループによる東日本最大級のホテル&マンションの一体開発が進行中。JR新潟駅では万代口駅舎の撤去作業が始まっている。今後、同駅では万代広場の拡張工事が行われ、在来線の全面高架化も実現し、バスや歩行者が駅の南北を行き来できるようになる。

 

「確かにワクワク感や期待感もあるのでしょうが、それより市民にとっては新潟市の停滞感や格落ち感が強いのではないでしょうか。まちづくりが動き出している一方で、駅のごく近くで、ほとんど半世紀前の〝昭和〟の状態が続いているエリアがあります。

 

既に建物は老朽化し、これ以上放置したままでは、ひとたび火災や地震などの災害が発生した場合は危険な状態です。政令市の駅前という一等地でこんなところはまれでしょう。まあ『にいがた2㎞』も大変けっこうなのですが…」(新潟市内の不動産会社役員)

 

…続きは本誌

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