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2020年09月25日

”超ユル補助金”で発覚した松原良道県議の絶体絶命

2020年06月26日

超ユルい補助金(交付金)もあるものだ。中嶋さんが「中島」の印鑑を押して申請しても認められる。さらに認定されて18年にもなるのに、金をもらっただの、もらっていないだのと騒動になる。こうした超ユルの補助金申請で語られ始めたのが松原良道県議(自民、南魚沼市・郡)の変な話だ。同県議はユルい補助金の犠牲者かもしれない…

 

中嶋姓に「中島」の印が

 

判然としないかもしれないが、「構成員一覧」という文書を見ていただきたい。この一覧には個人( 14 人)の姓名と住所、そしてそれぞれが押したであろう印鑑の印影が見えるはずだ。

 

よく見ると奇っ怪なことが判明する。個人の姓と印鑑が一致しない人がいる。一覧の中には中島さんもいれば、いわゆるヤマドリの中嶋さんもいる。例えば一番上の中嶋さんの印は「中島」になっている。上から3番目の中嶋さんも、その印は「中島」。さらに上から6番目、8番目の中嶋さんらの印も、やはり「中島」になっている。

 

印の部分を中心に拡大したものを別に示した。拡大したものの一番上が「構成員一覧」の一番上に登場する中嶋さんで、その印が「中島」になっている。この一番上の「中島」の印なのだが、上から3番目、6番目の「中島」の印と極めて似ていて、「違う中嶋さんのところに、同じ『中島』の判子が押されているのでは…」と思いたくなる。

 

日本は未だ印鑑が幅を利かせる世界だ。中嶋さんが、自分の印鑑として「中島」の判子を押したり、違う中嶋さん同士が同じ「中島」の印鑑を使い回しすることなど、まず考えられない。

 

同じような「構成員一覧」がもう一つある。こちらは10人の一覧で、10人中8人までは松原姓、そのほか1人が中島姓、もう1人が中嶋姓だ。10人の「構成員一覧」は別に示さないが、中島姓の印は「中島」で、中嶋姓の印は「中嶋」で食い違いはない。

 

この10人の一覧で、印の部分を中心に拡大したものを別に示した。「松原」の印なのだが、よく見ると10人いる松原姓で、印は2種類程度のように思われる。これは写真なので、ゆがみが生じて印の大きさがそれぞれかなり違うように映っている。

 

だが10人の「構成員一覧」で見ると、印の大きさはほぼ同じようだ。2種類あると思われる松原の印は、松の字のつくり(右側)の「公」の部分で区別できるようだ。一つは「公」が片仮名の「ム」になっているもの。そしてもう一つが平仮名の「の」のような三角形になっているもの。

 

この二つの「構成員一覧」だが、氏名や住所はすべて印字だ。とすると、二つの「構成員一覧」は、印字された氏名、住所の右にある印鑑の欄に、本人ではなく、誰かが勝手に、かつ適当に 判子を押した可能性が濃厚ということだ。

 

県議の松原氏が補助金申請

 

前出の「構成員一覧」は別掲した平成27年7月31日付の、南魚沼市長にあてた一連の文書中にあるものだ。表題は「多面的機能発揮促進事業に関する計画の認定の申請について」とある。そして2号事業(中山間地域等直接支払い交付金)の項目にチェックマークが入っている。

 

文書の右肩には「西集落協定」の代表者、松原良道氏の直筆署名がある。同氏は南魚沼市・郡区選出の自民党県議で、現在2期目。平成7年、合併前の旧六日町で町議に初当選。以後、合併後の南魚沼市で市議になり、議長も務めた。県議に初当選したのは、文書の日付と同年の4月に行われた県議選だった。この文書は県議となった松原氏が西集落協定の代表として、補助金の交付申請を市に提出したものらしい。

 

国は農業者に対する直接支払制度の一つとして「多面的機能発揮促進事業」を実施し、その一環で「中山間地域等直接支払交付金」を制度化した。この交付金は農業生産条件の不利な中山間地域等において、集落等を単位に、農用地を維持・管理していくための取り決め(協定)を締結し、それに従って農業生産活動等を行う場合に、 面積に応じて一定額を交付する仕組みとなっている。…続きは本誌

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