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2020年10月1日

親世代の入試観が通用しない「これからの大学入試」

2020年06月26日

大学の推薦入試は楽勝だと思っていないだろうか。県内の私立大が新潟大のスベリ止めになると思っていないだろうか。知識を詰め込んだモン勝ちと思っていないだろうか。親世代の大学入試観を子に当てはめる親がいる。ハッキリ言おう。30年前の常識と経験は、令和時代の大学入試では通用しない。リセットして臨んで欲しい。

 

推薦入試は大幅難化

 

センター試験に代わる大学入学共通テストは、どうやら延期せずに予定通りの日程で行われそうだ。コロナ禍で先行きが見通せず、受験生は不安だったろう。特に、部活動の実績で大学進学を計画していた生徒の中には、今回のコロナ禍で計画を狂わされた者もいるかもしれない。

 

これまでの推薦入試には、指定校推薦、学校長推薦などがあった。高校での活動歴や部活動など、“過去の実績”が重視されるケースが多かった。推薦入試は今後、「学校推薦型選抜」に名称が変わる。

 

一方のAO(アドミッションオフィス)入試は、学力だけでは測れない能力、学びへの意欲など、“これからの姿勢”を見るケースが多かった。AO入試は今後、「総合型選抜」に名称が変わる。

 

名称が変わるだけなら親世代の入試観でも通用しよう。生徒会長を務めた。部活動の部長をやった。体育祭のリーダーをやった。大学では生徒会の経験からリーダー論を学びたい。部活動の経験から運動生理学を学びたい。その程度でも推薦・AO入試は突破できたかもしれない。

 

「生徒会長や部活動の部長などは、務めただけではもう実績とは認めてもらえません。濃い中身と高い成果が大事で、それで自分がどう成長し、どういう結果をもたらし、さらには大学生活にどう生かしたいのかなどが問われます。もちろん、高い学力と学習意欲も。

 

東京の超進学校でもAO・推薦入試で大学に進学する生徒が増えています。彼らは、1年間の海外留学で身につけた高い英語力とディベート力、スーパー・サイエンス・ハイスクールやスーパー・グローバル・ハイスクールなどで高い研究成果を披露、廃部寸前の部を立て直してコンクールで入賞など、とんでもなく高い実績を引っ提げてAO・推薦入試に挑む。しかも、AO・推薦入試専門の塾にまで通う。こんな塾は新潟県内にはありません。

 

今後、学校推薦型選抜や総合型選抜の定員比率が高まるようです。定員が増えるため合格しやすいと勘違いしそうですが、ナメてかかったら返り討ちにあうでしょう」 (大手教育機関関係者)

 

ナメてはいないまでも、甘く見ているフシが伺える親は少なくないという。

 

「これまでも、『推薦やAOなら、勉強していなくとも合格できる』と思い込んでいる親がいました。これからも出てくるでしょう」(中越地方の高校)

 

「いまから約30年前、ルーズソックスが流行っていた頃の高校生がいま、高校生の親になっている。当時の大学進学率は20%を切る時代。勉強にまともに向き合おうとしなかった連中も少なくなかった。大学入試とさえ無縁だった彼らが受験生の親になると、大学入試そのものが分からない上、勉強しなくても高校を卒業できたものだから、勉強しなくても何とかなるとさえ思っているのがいる。昔はこうで、いまはこうだと話しても、なかなか理解してもらえない」 (幹部教員)

 

大学入試と進路選択では、親の意向や影響が強く反映される。現代の大学入試を理解しない親に振り回されたのでは、子の努力は報われない。

 

親子とも後悔しない進路を選択するためにも、高校のアドバイスに耳を傾けたい。本誌は5、6月号で掲載した大学入試特集を進める際、県内58校に調査用紙を郵送し、「これからの大学入試で保護者が理解しておくべきこと」を聞いた。多くの学校から回答、そしてアドバイスを頂いた。誌面を借りて御礼申し上げる。…続きは本誌

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