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2017年09月21日

『大腸内視鏡検査』

2012年10月03日

 

プラーカ中村クリニック院長

中村 茂樹 氏

 

■医師データ
新潟大学医学部卒。平成2年、腹腔鏡下胆嚢摘出術を国内に先駆けて行う。以後、米、仏、フィンランドで内視鏡手術を研修。平成20年に県立加茂病院(副院長)を退職し、同年4月にプラーカ中村クリニックを開業。

 

 

年々、罹患者数が増えている大腸がん。死亡率も少しずつ上がっている。しかしながら、早期発見できれば意外と簡単に治るがんでもある。そこで今回は、早期発見の決め手となる大腸内視鏡検査を取り上げる。解説はプラーカ中村クリニックの中村茂樹院長にお願いした。

 

「食生活の欧米化で日本人の大腸がんが増えてきました。当クリニックの検査でも、大腸がんが見つかるケースが増えております。だからといって、必要以上に恐れる必要はありません。早期発見できれば、日帰り手術で完治できるがんでもあります。ポイントとなるのは、大腸内視鏡検査です。

 

大腸内視鏡検査を受けるタイミングとしては、通常の健康診断を受けた中で便潜血検査が陽性だった場合や、血便が出た場合などです。血便は、とくに痔があるケースなどは『どうせ痔だろう』と放置する人も多いのですが、万一のことを考えて大腸内視鏡検査を受けられた方がいいでしょう。

 

便潜血陽性などで大腸内視鏡検査を受けられた人の統計データがあるのですが、およそ半分の50%は異常なしです。残りの50%についてですが、42%の人に良性のポリープが見られます。そして7%が早期のがん。残りの1%が進行がんということになります。ということは、入院手術が必要になる進行がんの割合は、便潜血陽性の人100人に一人ということですから、恐がらず積極的に大腸内視鏡検査を受けましょう。

 

検査に要する時間は、観察だけなら10分程度です。ポリープがあった場合は切除を行いますので、その分だけ時間は長くなります。切除したポリープの中で、後で検査をしたら早期がんだったというケースもありますが、ほとんどの場合で追加の治療は必要ありません。内視鏡による切除で大腸がんが完治したという位置づけです。当クリニックでもこういうケースは多いですが、『放っておいて進行がんになっていたらと思うとぞっとする』などとお話しになられる患者さんも多いです。

 

大腸内視鏡検査の費用ですが、観察だけで済めば3割負担で5000円くらいです。検査中にポリープが見つかって切除を行った場合は、ポリープの数にもよりますが、およそ1万5000円から2万円くらいでしょう。大腸がんはますます増えていくと思われます。40歳以降に多いですから、40歳を過ぎて便潜血陽性や血便があるなどの人は、放置しないで大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします」(談)…続きは本誌にて

 

 

 

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