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2024年10月4日

四つ巴の新潟市長選を斬る!

2018年08月27日

新潟市長選にノミネートしようという人物は只今のところ4人。吉田孝志元市議、中原八一元参院議員、小柳聡市議、飯野晋前北区長らだ。揃うには揃ったが、市民の関心はいたって低迷で冷ややかだ。元国会議員や経産省のお役人だった人物もいる。だが申し訳ないが市長選というより市議選みたいな感じ。サッカーのアルビじゃないが、新潟市のさらなる格落ちが心配になる…(文中一部敬称略)。

 

選手団入場

 

さあ4年に1度、新潟市を挙げての大運動会、新潟市長選の始まりだ。開催されるのは、実りの秋にふさわしい10月28日。平成最後の市長選だから、大いに盛り上げなければならない。政党や各種団体、土建屋さんに労働組合も、そろそろ動き始めたようだ。

 

来年は「新潟開港150周年」を迎える。おまけに「G20新潟農業大臣会合」も開催される。開港五港といえば。函館、新潟、横浜、神戸、長崎。何だか新潟が最も地味だ。「G20新潟会合」では主要7カ国にEU、ロシア、新興11か国から農相がやって来る。この際、ほかの港を凌駕し、諸外国もタマゲるような立派な市長を選びたいところ。

 

今年の新潟市長選は16年ぶりの記念大会だ。ディフェンディング・チャンピオンたる篠田昭市長が勇退した後の市長を決める。失礼ながら、この日が来ることを、多くの市民がどれほど待ち望んだことか…(涙)。

 

それはともかく、まずは選手団入場だ。トップバッターは吉田孝志元市議。いわずと知れた吉田六左エ門元衆院議員の娘婿。六さんくらいハナがあればと思うのだが、といって誰でも彼でも吉田市議の義父みたいだと、ロクザエモンじゃなくカンガエモンだ。

 

4年前の前回選挙に出馬し、篠田市長と7千票差の8万8千票を獲得。同市長を震え上がらせた。それだからか、市長は名乗りを上げた4人の中で唯一吉田が嫌いらしい。最も早く名乗りを上げた吉田。前回掲げた「ヨシダッシュ」よろしく、先行して逃げ切れるかが鍵だ。

 

吉田に次いで手を挙げたのが中原八一元参院議員。吉田の義父が衆院議員なら、こちらは実父が県議で、自身も県議から参院議員へステップアップした。だが2年前の参院選で落選。再選はかなわなかった。昨年10月の衆院選では自民党の比例候補になったものの、当選は果たせず。参院選、衆院選と2度の落選が続いたわけだが、2度あることは
3度あるか、3度目の正直か…。自民党新潟支部が市長選で支援する候補を決めようというさなか、支部長だったご自身が手を挙げた。「これでは行司が相撲取りになったようなもの」といった批判もある。

 

8月18日に開催された自民党の政策発表会で「私に党員の皆様から、他薦という形で多数のご推薦をいただきました」と述べた。これに対し吉田側から「自分だけが他薦候補みたいな。吉田だってほかから推す声はあった」とクレームがついた。自民党もそろそろヒートアップしてきたようだ。

 

ご本人は温厚なのか「押し出しがいま一つ」とよく言われる。そのためか中原の応援団になっている建設会社が目立ってしまうという気の毒な面もある。

 

3番目の候補は北区の小柳聡市議。31 歳と、とにかく若い。それだけに誰もが同市議の市長選チャレンジに驚いた。だが同市議に近い支援者には、3月頃に決意が伝えられていたらしい。

 

若い、背が高い、おまけにイケメンである。名乗りを上げた4人の中で、既に1歩も2歩もリードした存在になっている。もう一つ、小柳をして断トツ本命候補たるべき存在に押し上げる重要な要素がある。「野党共闘」だ。前述のごとく自民は吉田、中原で仲たがいしているような状況だ。

 

ある古参の政治家がこう言った。

「三人娘が出てくれば、もう小柳の勝利間違いなし」

 

ところで〝三人娘〟って誰だ? 新しい新潟のご当地アイドルか?

「西村智奈美さん、森裕子さん、菊田真紀子さんです」(同)

 

なるほど。だが「娘」と言うよりは…。特に最近は森裕子が「野党共闘の権化」みたいな存在になっている。8月18日、北区で小柳の事務所開きと団結式が開催された。ここに「三人娘」が勢ぞろいすれば、小柳は盤石だろう。

 

だが西村の姿はあったが、ほかの二人は見当たらず。代わりに3区の衆院議員(無所属)の黒岩宇洋がやってきた。

 

駆けつけた市議は小柳が所属する旧民進党系の会派、「民主にいがた」の面々のみ。共産党も、社民系の市議も姿を見せなかった。ということは「野党共闘」は道半ばか。

 

4人の中で最後に正式表明する格好になったのが飯野晋前北区長だ。東京生まれの茨城育ち。早大卒で元通産(現経産)官僚。父が新潟市の学校町(中央区)生まれで、祖父は関屋本村(同)で開業医だった。関屋と言えば、前に登場した誰かの実家があるところだ。経産省時代、たまたまYahoo news( ヤフーニュース)で「父祖の地で
ある新潟で区長を公募していることを聞き、矢も楯もたまらず応募した」という。…続きは本誌に

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