旧帝大合格力が急降下 新潟県の「難関大学合格力」
2026年08月27日
難関大学に入る――。その目標の先にある本当の価値は何か。偏差値や知名度、就職の有利さだけがゴールではない。高い壁に挑む最大の意義は、「自分が成長する舞台のレベルを極限まで引き上げることにある」とある高校教員は言う。その難関大学、特に旧帝大合格力が本県では、2023年度をピークに低下傾向が続く。一方で、MARCHや日東駒専など首都圏私大には一定の厚みがあり、新潟大学の合格力も高水準で安定している。本県の課題は、地元国立と首都圏私大への太い流れを持ちながら、旧帝大・最難関国立に挑む層をどう厚くするかではなかろうか。
旧帝大合格は難関大合格力の象徴
日本の最難関大学と聞けば、多くの人が東京大を思い浮かべるだろう。あるいは、京都大を挙げる人もいるだろう。
さらに北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大を加えた7大学、いわゆる旧帝大は、難関国立大学の代表格と言っていい。
旧帝大は、全国の高校生にとって依然として高い壁として立ちはだかる。90数万人いる全国の高校卒業生数に対し、旧帝大の総合格者数は2万人に満たない。高校生全体のごく一部だけが届く領域であり、ここにどれだけ合格者を送り出せるかは、地域の上位層の厚みを測る一つの物差しになる。
もちろん、学力上位者が全員、旧帝大を目指すわけではない。医学部、地元国立、早慶、MARCH、あるいは海外大学など、進路は多様化している。よって、旧帝大合格者数だけで地域の教育力を断じることはできない。
それでもなお、旧帝大合格者数は無視できない。なぜなら、旧帝大に挑むには、学力だけでなく、早い段階からの目標設定、適切な進路情報、学校側の指導力、家庭の理解と協力、そして本人の挑戦意欲が必要だからだ。旧帝大への合格力は、地域の「挑戦する空気の濃さ」を映す指標とも言えよう。
本誌は今回、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2026年度版」の大学合格者数データを使うことで、本県の大学合格力を測ることができないか、数値の集計を試みた。各県の合格者数で比較すると人口規模の大きい県ほど多くなりやすいので、都道府県別に「自県18歳人口1万人当たり合格者数」で集計した。卒業生数を1万人に揃えた指標で比較することで、地域ごとの合格力の厚みを見ようというわけだ。
まず表1の「旧帝大」の合格力をご覧いただきたい。
本県の旧帝大合格者数は、2022年度入試が178人、23年度が221人、24年度が177人、25年度が159人、26年度が144人。
18歳人口1万人当たり合格者数では、2022年度101・0人、23年度130・5人、24年度110・3人、25年度97・9人、26年度89・9人となった。
いずれも23年度にいったん上昇したものの、その後は3年連続で低下したことが分かる。総合格者数は5年とも1万9000人前後と大きな変化はな
い。すなわち、本県の旧帝大合格力が低下傾向にあることを示している。
順位を確認すると、〝ダダ下がり〟が一目瞭然だ。23年度は31番目だったのに、25年度には44番目に低下。今年度も同順位にとどまった。しかも、5年連
続で最下位の沖縄県が〝猛追〟しており、勢いが加速したら追い抜かれそうな雰囲気さえ漂っている。
旧帝大という物差しで見る限り、本県は全国の中で下位に沈みはじめた。…続きは本誌で













