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2026年06月29日

県知事選 「原発反対」とは言えなかった土田竜吾氏の致命的な弱み

2026年06月27日

柏崎刈羽原発6号機が再稼働した直後の知事選で、土田竜吾氏は最大争点を手にしながら、最後まで核心を突けなかった。その沈黙の理由をたどると、支援組織「連合新潟」との近そうで遠い距離感が浮かび上がってくる。

 

原発を争点化したかったものの対立軸をつくれず

 

5月31日に投開票された県知事選は、現職の花角英世氏が55万4012票を獲得し、3選を決めた。次点の土田竜吾氏は23万721票、安中聡氏は4万3089票。

 

下馬評では「花角氏の圧勝」との見方が大勢を占めていたことから、「意外と土田氏が票を取った」との感想も聞かれるが、花角氏がダブルスコアで当選したことを踏まえると、圧勝というべきだろう。

 

ある県議会関係者は「柏崎刈羽原発をめぐる土田氏の訴えは、いかにも歯切れが悪かった」と振り返って、こう続ける。

 

「土田氏は選挙戦で、花角氏が“県民に信を問う”と言い続けながら、最終的には県議会の信任に委ねたことを批判しました。再稼働の手続き、すなわちプロセスの問題を突いたのです。しかし肝心の原発稼働そのものについて、土田氏は“反対”とは言いませんでした。これが最大の敗因です」(ある県議会議員)

 

柏崎刈羽原発6号機は今年4月に営業運転を再開していた。県民の関心は、もはや「稼働中の原発を認めるのか」だけではなく、「動き出した原発と県政はどう向き合うのか」に移っていたといえよう。

 

だからこそ土田氏には本来、花角県政との違いを一言で示す強い言葉が必要だったのだが、同氏は昨年4月に県議会が柏崎刈羽原発再稼働の是非を問う住民投票条例案を否決したことに対抗すべく、「常設型住民投票条例」の制定を公約に掲げるにとどめた。

 

このように土田氏が有権者に訴えたのは「県民不在の進め方を改める」というものであり、原発稼働そのものに反対するものではなかった。

 

前出の議会関係者がいう。

「花角氏が初当選した2018年の知事選は、柏崎刈羽原発の再稼働の是非が最大の焦点でした。だから対抗馬の池田千賀子氏は花角氏に3万7千票差まで詰め寄ることができたのです。これに対して土田氏が32万票差で敗れたのは、“原発反対”と訴えなかったからです」 (同)

 

土田氏の訴えは「花角知事は“県民に信を問う”との約束を守らなかった」という批判に終始した感がある。…続きは本誌で

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