相次ぐクマの出没はメガソーラーが原因⁉
2025年12月26日
クマの出没と人身被害が全国で急増している。原因については地球温暖化や里山の荒廃など諸説ある中、山間部の大規模太陽光発電所(メガソーラー)がクマのすみかを奪い、人里へ追いやっているという「メガソーラー原因説」がSNS上で取り沙汰されている。
SNS上で拡散された「メガソーラー原因説」
クマが人里に相次いで出没していることを受けて、SNS上では「メガソーラー原因説」が短期間で一気に拡散された。
インターネット百科事典「ウィキペディア」には、〈熊出没メガソーラー原因説〉という項目まで立ち上げられている。ウィキペディアでは、この説を次のように定義している。
〈2020年代以降の日本の市街地や集落においてクマが頻繁に出没するようになった原因が大規模太陽光発電所(メガソーラー)であるとする説である。〉(ウィキペディアより)
2012年にFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)が導入されて以降、山林を切り開いてメガソーラーを設置する事業が全国各地で相次いだ。
その結果、クマがすみかや餌場を奪われ、やむなく餌を求めて里山や人里へ移動するようになり、ひいては人身被害を招いているというのが「メガソーラー原因説」の骨子とされる。
自然保護団体「日本熊森協会」は、クマによる人身被害の背景に複合的要因があるとした上で、「メガソーラーの建設がその一因になっていることは明らかだ」と指摘し、山間部でのメガソーラー設置に警鐘を鳴らしている。
しかし、これとは対照的に「メガソーラー原因説」について否定的な向きもある。森林総合研究所や大学の研究者の多くは、「メガソーラーがクマ出没の主因とまでは言えない」と否定的ないし慎重な姿勢を示している。
関係筋は以下のように説明する。
「メガソーラーは耕作放棄地など、もともと人が利用していた土地に設置されることが多く、原生林が丸ごと失われるケースは多くない。
仮に数十㌶の森林が伐採されても、クマの行動圏(半径数㌔)の一部が変化するにとどまり、ただちに市街地出没の増加とは結び付かない。
クマの出没が増加している背景には、ハンター減少による人間への恐怖心の低下、過疎化・高齢化に伴う里山の荒廃、温暖化によるドングリ類の豊凶周期の変化など、複数の要因が重なっている」 (大学の研究者)…続きは本誌で













