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2025年07月16日

2026年度入試を突破する「誌上・進路講演」

2025年06月27日

ここ最近の大学入試を見ていると、選抜方法の多様化と主体性を問う評価の深化が顕著に進んでいる。従来のような学力偏重型の選考から、個人の資質や経験、学びへの意欲を重視する方向へとシフトしているのが特徴だ。「学力勝負」一辺倒ではなくなった現在、受験のあり方そのものが大きく変わりつつある。こうした変化に対応するためにも、親子で受験に対する意識を共有し、真剣に向き合う姿勢が求められている。それこそが、受験生と保護者が後悔のない来春を迎えるための第一歩となるだろう。

 

受験期にスマホは大敵⁉

 

本誌が5、6月号でリポートした県内高校・中等教育学校の大学合格者数、進学者数は、対象の学校に調査用紙を郵送し、回答していただいた内容をまとめたものだ。

 

その際、受験生のみならず保護者、在校生、小中学生など、今後大学受験に関わりそうな人たちに向けてのアドバイスも回答してもらっている。大学進学率は55%を記録(2024年度)。いまや高校生の半数が大学に進学する以上、大学進学を視野に入れた人生設計を描く必要があるのだ。

 

本稿では、誰よりも大学入試の情報を持ち、これまでの入試結果と普段の模試の分析を試み、年々変化する入試のトレンドを掴み、そして普段の君たちと接し教育活動に励んでいる先生たちからのアドバイスをお送りする。

 

その前に、気になった記事をネット上で見つけたので紹介しよう。「大学生248人に聞きました 『スマホがなければ第1志望校に行けたかも』と3割が回答」(出典:朝日新聞Thinkキャンパス)と題する記事だ。

 

タイトルからして衝撃である。回答者248人の3割( ≒74人)が、スマホのせいで第1志望の大学に行けなかったと後悔しているわけだ。

 

内閣府の調査によれば、高校生の4割が1日4時間以上もスマホを使用しているとか。先の記事では「勉強以外のスマホ使用時間」も問うており、「1時間未満」は高3の4月で28%。受験期の同12月には46%に増加していた。受験本番が近付くにつれ、スマホに触っている暇などないことをこの数字は物語っている。受験期にスマホは大敵ということがよく分かる記事なので、受験生と保護者は一読を。本誌もスマホやタブレットなどとの付き合い方を先生らに聞いている。後段で紹介するので参考にしてほしい。

 

なお、本誌のアンケートは例年、任意回答としている。本誌が用意する設問・調査項目は別稿分を合わせて10を優に超えているにもかかわらず毎年、多くの学校、先生方が回答を下さる。この場を借りて感謝申し上げる次第である。

 

本誌の誌上・進路講演の最大のメリットは、「他校の先生」が持つ情報を入手できる点だ。他校が長年培ってきた進路指導・情報が自身のタメになるかもしれない。ライバルたちが聞いている話は刺激にもなるだろう。

 

なお、掲載に当たり匿名を希望した学校に加え、回答内容によっては本誌の判断で匿名にした学校があること、内容が変わらぬ程度に本誌で加筆修正していることを予め断っておく。…続きは本誌で

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