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2024年12月11日

スマホの過度な使用で頭蓋骨に“角”が生える⁉

2022年08月28日

スマートフォンの過度な使用により、40%もの若者の頭蓋骨に「角」のような骨が異常形成されているとの研究論文がオーストラリアの研究者らによって発表され、欧米を中心に騒ぎが起きている。頭蓋骨後部に角に似た突起状の骨が異常形成されているといい、人体への影響について論争が巻き起こっているというのだが、真偽のほどはいかに?

 

半数弱の若者の後頭部に1~3センチの「角のような骨」

ネイチャーに研究論文を発表したのはオーストラリアのサンシャインコースト大学のデイビッド・シャハール教授とマーク・セイヤーズ教授で、18歳から30歳までの41%の被験者の後頭部に通常はないはずの角に似た突起状の骨が確認されたという。

 

研究チームは異常形成されたとする骨について、携帯デバイスの過度の使用が原因で、後頭部の筋肉や骨などに強い力が加わったことにより変化したのではないかと推定。

 

サンシャインコースト大学の研究と結果は以下のとおりだ。
・1度目の研究では、被験者のうち、10ミリ以上の長さの突起がある人たちの割合を調査し18歳から30歳まで41%が該当した

・2度目の研究では、18 歳から86歳までの1200人に被験者を拡大。その中で、全被験者の33%が頭部後方の突起状の骨が成長していることが判明した

 

この研究論文は英国BBCなどで報じられ、世界中に拡散された。

 

ネットを通じてニュースを配信している「In Deep」は以下のような記事を掲載している。

 

〈オーストラリアの科学者たちによるいくつかの研究によると、スマートフォンは特定の頭蓋骨の部位の成長を刺激していることが判明した。正確には、後頭部に「角」のような異常な骨が成長し続けるのだ。

 

実際、スマートフォンを使用しているほとんどの人たちは、ディスプレイに近づくために、意識せずに頭を前に傾けている。この場合、体重は背骨から後頭部の筋肉に伝達される。

 

その結果として、骨が腱と靭帯で成長し始めるとみられている。調査では、30歳未満の被験者のほぼ41%に、この「角のような骨」が見られ、そのサイズは10〜31ミリだった。さらに、これらの「角」は、男性に多く見られた。〉(「In Deep」の記事より)

 

また肝心の人体への影響については、追加研究ではこの角状の突起は頸部頭蓋領域の筋肉への負荷の増加の結果であり、遺伝病や負傷の結果ではないことが示されたとし、〈スマートフォンを使用する場合は、なるべく頭を前に傾けないことが望ましいかもしれない。〉(「In Deep」の記事より)と注意を呼び掛けるにとどめている。

 

少なくとも「In Deep」は研究チームが異常形成されたと結論付けている「角のような骨」について、人体への影響はほとんどないとみているようだ。…続きは本誌で

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