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2022年08月9日

次期衆院選は自民の椅子取りゲーム

2021年11月27日

現行の選挙区で行われる衆院選は今回が最後だ。次は選挙区の数や形が変わる。県内で6つある小選挙区は、次回から5つに減らされる。今回の総選挙だが、本県関係では選挙区、比例の合計で誕生した自民の衆院議員は7人。〝七人の侍〟のうち、次は2人が選挙区から外れざるを得ない。

 

「来た、見た、勝った」は、古代ローマの英雄、カエサルの言葉だとか。衆院選の投開票が行われた10月31日、午後8時から始まったテレビの選挙速報で、いち早く細田健一(2区、自民)の当確が伝えられた。同区では野党系の有力な対抗馬を欠いたため、いわゆる〝ゼロ打ち〟(投票終了後、1分もたたずの当確)に近かった。

 

本県の選挙区では、細田に続き西村智奈美(1区、立憲民主)、米山隆一(5区、無所属)らの当確が伝えられた。自民では1区の塚田一郎、5区の泉田裕彦の選挙区敗退が早々に決まった。事前の各種調査でも、塚田、泉田の評価は低く、「比例での復活は厳しい」というのが一般的な観測でもあった。

 

ところがだ。事前情報とは裏腹に、塚田も泉田も比例で復活当選を果たした。小選挙区比例代表並立制のマジックみたいなもの。塚田の惜敗率は75 ・8%、泉田は76・5%。「70%台で復活とは…」というため息が一部から漏れたが、とにかく当選は当選だ。

 

「不謹慎ながら」と前置きして、県内のある地方議員はこう言った。「塚田さん、泉田さんの比例復活がなかったら、自民で生き残ったのは比例単独1位の鷲尾英一郎さんを含め5人だったわけで、次の選挙にはちょうどいいと思ったんです」

 

次の選挙とは次期衆院選のこと。いわゆる「1票の格差」について、司法は2倍超を「憲法違反」としている。そのため次回の総選挙では格差を是正すべく、小選挙区の10増10減が決まっている。本県は1減で、現行の6が5選挙区になる。

 

「法律上、来年の6月までには新しい選挙区を決めて公表しなければならないんです。年明けから総務省と新潟県との本格的なやり取りが始まると思います。来年のゴールデンウィーク明けには、おおよその形が出てくるでしょう」 (在京の国会議員秘書)

 

「新潟市が東西に2分される」、「柏崎市は上越市などと同じ選挙区になる」等々、新しい区割りについて様々と取り沙汰されている。それはともかく、県内の選挙区は1減で5つになる。今回の衆院選だが、自民は選挙区で2勝4敗の負け越しながら、出馬した7人全員が当選を果たした。

 

「7人全員当選はめでたいのですが、次の選挙区は5つしかない。誰がどの選挙区から出るか、誰が比例に回るのか…。今から悩ましい問題ですね」 (同)

 

した場合、2区の細田はどうなるのだろう…? 今回は鷲尾が細田に2区を譲った格好だった。2回連続で「選挙区は細田、鷲尾は比例」ともいくまい。「党や地元への貢献度」なども考えられるが、何を基準にするのかが不明だ。かくなる上は人気投票でもやるしかないかも…。人材豊富な自民ならではの悩みだ。

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