大衆割烹 くいしん坊 新潟駅前店
2012年05月29日
新潟駅前の夜は、地元はもちろん、周辺にビジネスホテルが多いこともあり、出張族や観光客も多く、古町とは一味違った活気となっている。
新潟駅から徒歩3分、大衆割烹くいしん坊新潟駅前店は3月号で紹介したくいしん坊古町店の姉妹店。チェーン店といったくくりではなく互いに独自のメニュー構成でオリジナリティを発揮している。
夕方4時のオープン(やはりこちらも年中無休)だが、早い時間から客足がある。
生ビールはなんと180円(!)で提供。タイムサービスなどではなく、何時頼んでも1杯180円だ。 生ビールの他にも、新潟の地酒は越の寒梅、八海山、〆張鶴、麒麟山など人気銘柄を揃えている。
なぜ日本酒のラインナップを強調したかというとワケがある。同店のイチ押し名物料理「イカワタの味噌漬け」(450円)が、もう日本酒以外はないという、絶品の組み合わせだからだ。
新鮮なイカのワタを丁寧に取り出し、独自の味付けを施した味噌にじっくりと丸二日漬け込む。それをさらに冷凍し、輪切りにして盛る。ちょうど半分くらい解けかかったころにいただくと、濃厚なイカの旨みが甘めの味噌とコラボしながらとろっと口溶ける。そこを日本酒でさらっと流す。
ああ日本人に生まれてよかった。
他にも「とり皮ポン酢」や「じゃこ天」など、呑ん兵衛をうならせる酒の肴が盛りだくさん。刺身もいい。旬の一番旨いものを日替わりで提供。定番メニューも旨いが、ここはホワイトボードの献立を狙うのが間違いなし。
「もちろん地物も使いますが、旬で最高にうまい素材なら全国何処のものでも」とご主人。
酒飲みの気持ちが分かる店というのは、つくづくありがたい。