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2020年10月24日

南魚沼市 蔵相分が稼働していない特養のナゾ

2020年08月27日

在宅介護には限界がある。介護が必要な高齢者を抱える家庭にとって、「できれば施設で…」というのが切実な願いだ。だが特養の入所を希望してもなかなか入れないのが実情で、南魚沼市でも事情は同じ。同市内では昨年秋に新しく10床分の増築を終えた特養がある。だが増床分はなぜか未だ稼動していない。10床分だけかもしれないが、待機者が解消されれば、高齢者とその家族にとって限りない救いになるのだが…。

 

〝喧嘩祭り〟の陰で

 

いきなり本題から離れてしまうが、ここ最近、南魚沼市で最もビッグ、かつホットな話題がプレミアム商品券だろう。同市が発行した市民限定の「南魚沼市プレミアム付飲食・宿泊券」は、1冊(500円券10枚綴り)2千5百円なり。これで5千円分使えるという超お得な代物だ。市独自の経済対策だとかで、飲食や宿泊のほか、タクシーや運転代行でも利用可能だ。

 

発売開始は7月4日。JAみなみ魚沼の各支店や、市内に3つある観光案内所で販売された。1人1回10冊まで購入可能とあって、販売所では早朝から長蛇の列ができてしまった。超お得だから、身内のじいちゃん、ばあちゃん、さらには赤ん坊まで動員して購入した市民もいたとか。

 

4万冊発行した大人気のプレミアム商品券は即完売。当然、買えた人と変えない人が出た。これでは同じ南魚沼市民なのに不平等だ。商品券は金券で、金券はほとんど現金と同じ。プレミアム商品券の販売は、いわば役所が金をばらまいたようなもの。金の恨みは恐ろしく、当然ながら買えなかった市民は大いに不満だった。

 

そこへ「JAの役職員が商品券を取り置きし、並ばずに買った」という事態が発覚。火に油を注いだ。そんなプレミアム商品券だが、現在、不平等、不公平を解消すべく、第2弾の販売が粛々と行われている。

 

「騒動は収まりましたが、不満は解消されていません」(地元関係者)

 

まさに「商品券祭り」だった。7月半ばには市の施設に文句を言いに来た市民が騒ぎ、パトカーが3台も出動する騒ぎになったという。こうなると「喧嘩祭り」だ。その喧騒の中で、ある市民がこう言った。

 

「コロナ禍の経済対策でプレミアム商品券も結構でしょう。でも市民が公平に買えるまで、販売を続けるのでしょうか。商品券で役所も市民もヒートアップしてしまい、本来ならいち早く解消されなければならない、例えば介護の問題などがおろそかになっているのでは」

 

この市民の指摘は実に奇妙なものだ。それが以下。

 

「市内の特養(特別養護老人ホーム)で、昨年10床増えたところがあるんです。ところが、そこは新しい入所者を断っていると聞いています。実際、夜にその施設の前を通ったりすると、新しく増築された部分に灯りがついていなかったりするので、やっぱり人が入っていないらしいのです」

 

人手不足のご時世だ。例えば飲食店や宿泊施設などでも、「人材が確保できず、オープンできない」ということはある。まして介護の現場は人材難だ。それゆえオープンできないのでは…とも思われる。

 

「特養のような介護施設の場合、新設でも増床でも、補助金が関係しますから、介護職員や看護師など、必要な人材が確保されていることで開設が認められ、補助金の対象になると思うのですが」 (同)

 

とすれば、「人材難で稼働できない」とはならないはず。何か不測の事態でも発生したのだろうか…?…続きは本誌

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