• Clip to Evernote

2020年07月14日

上越市 宮越市議(元市長)VS村山市長の57分3本勝負

2020年06月26日

上越市の宮越馨元市長だが、4月の市議選に出馬し、堂々トップで初当選。78歳ながら、ピカピカの1年生市議になって同市の政界に帰ってきた。当選後、初の定例会となった6月の市議会で、宮越市議は「待ってました」とばかり一般質問に登壇。村山秀幸市長と対決した。その間、57分、質問項目は3つ。元市長対現市長のタイマン勝負は、「川中島」さながら、新しい上越の名物になりそうだ。

 

「オオガタ新人の宮越です」

 

何とトップ当選だった。4月26日に投開票された上越市議選でのこと。初出馬の宮越馨元上越市長の得票は4千583。定数32に対し現職24人、元職1人、新人11人の計36人が立候補した中で最多得票に輝いた。

 

78歳で初当選。ピカピカの1年生市議となった宮越元市長だが、市長としての在職期間は平成5(1993)年から同13(2001)年の2期8年。合併で上越市が現在の形になる前のことだ。

 

宮越市議の波乱万丈過ぎる政治歴は割愛するとして、4月に当選した市議らが集まって開催されたのが5月12日の臨時議会。ここで初当選の同市議は、いきなり議長に指名されてしまった。ただし本物ではなく、あくまで仮の議長だ。正式に議長が選出されるまでの間、年長議員が臨時に議長の職務を行うと、地方自治法で決まっているのだとか。この臨時議会で飯塚義隆議長、波多野一夫副議長が選出された。

 

改選後初となる定例会が開会を迎えたのは6月2日。会期は同月18日までだった。議会の花は、何といっても本会議場を使って市長らと丁々発止を繰り広げる一般質問だ。「待ってました」とばかり、議会では1年生の宮越市議が登壇したのは一般質問の3日目で、同月12日のこと。6月定例会では24人が一般質問に立つという盛況ぶりで、トリを務めたのが同市議だった。

 

宮越市議が市議会の本会議場に登場するのは何年ぶりだろうか。議長の許可を得て、議場中央の演壇に進んだ同市議は、開口一番こう言った。

 

「え~、オオガタ新人の宮越です」

 

議場はドッとわいた。

「これは血液型のO型です。誤解しないようにお願いします」(宮越市議)

 

これが宮越馨元市長の、市議として記念すべき第一声?だった。

 

一問一答でタイマン勝負

かつて市長時代は答弁する側だった宮越馨市議。それから19年の時を経て、今度は質問する側に回った。当時、本会議の一般質問は、登壇した議員が演説のごとく質問し、これに市長らが答えるという、国会みたいな一括質問方式が主流だった。

 

今はこうしたスタイルもあれば、分割方式や一問一答方式などもある。質問手法の多様化に応じ、どこの地方議会でも本会議場に質問席が設置されるようになった。市議会での初質問で、宮越市議が選択した方式、すなわち対決スタイルは一問一答だった。冒頭に演壇で質問し、あとは質問席から首長や幹部職員とやり取りするもの。

 

質問項目は以下の3点。「1まちづくりの基本理念及び今後のまちづくりビジョンについて」、「2、 新型コロナウイルス感染症収束後のまちづくりについて」、「3、人口減少対策について」。

 

今回、宮越市議の質問は、答弁を含めトータル57分で終了した。「57分3本勝負」のような宮越市議の初質問だったが、質問項目にある「まちづくり」と「人口減少対策」は同市議が最も強調するところだ。実は3年前の市長選に、これらの政策課題を引っ提げ、同市議は出馬を模索した。

 

「まちづくり」では、沈滞ムードが漂う直江津地区に軽便鉄道を復活させ、JR直江津駅と市立水族博物館「うみがたり」を結ぶ「直江津テーマパークタウン構想」を発表。あるいは「地域経営会社」(コミュニティカンパニー)などを提言した。「人口減少対策」では、かねて宮越市議が「切り札」として強調している「子供年金」を掲げた。

 

だが前回の市長選は出馬を断念。それでも「子供年金」などの政策を実現すべく、今年4月の市議選に打って出て初当選を果たした。…続きは本誌

  • Clip to Evernote