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2020年04月8日

ピタリ賞続出! 五泉市水道工事入札の超常現象

2016年12月27日

まさに前代未聞の異常事態だ。五泉市の水道工事の入札で、最低制限価格と1円単位まで完全一致の落札が続いている。応札した業者の7割が最低制限価格と同額の入札があったり、スロットマシーンの大当たりみたいに、2が8桁揃ったフダが入ったり。まさしく超常現象が続いている。

 

ダブルで前代未聞

 

まず最初の表を見ていただきたい。五泉市の水道事業関連の入札結果を示したものだ。同市でも村松地区での工事で、担当は同市上下水道局。入札は9月16日、同局が入る市役所村松支所の会議室で行われた。そのことでも分かるように、電子入札ではなく、紙に金額を書いて入れる伝統的スタイルの入札だ。

 

五泉市では予定価格が1千万円に満たない場合、指名競争入札を行っている。発注側が入札に参加する業者を指名して行うものだ。予定価格が1千万円を超えると見込まれる場合、制限付き一般競争入札で業者選定が行われる。表で示した入札もこのタイプ。「制限付き」とは、例えば入札参加を「五泉市内に本店を置く業者に限る」などとする制限があることを意味する。こうした制限や諸条件を満たした者なら、誰でも参加可能だ。

 

五泉市の制限付き一般競争入札では、予定価格と共に最低制限価格が設定される。予定価格は契約可能な上限の数字で、これを超過した額で応札しても無効で、当然ながら落札できない。一方、契約可能な下限の額が最低制限価格。「これより下の金額では、まともな工事ができると思われない」という数字だ。これを下回った額で応札した場合、失格となる。同市では予定価格も最低制限価格も、入札終了後に公表される。それゆえ事前に知られることはない…はず。

 

前置きはさておき、別掲の入札結果でまずビックリなのは落札金額だ。その入札価格は最低制限価格と1円単位までピタリ一致の1千990万円7千407円だ。まるで宝くじの1等賞みたい。応札した12者で完全ピタリ賞はもう1者いて、落札者は2者のくじ引きで決定された。

 

さらに解せない入札金額がある。12者中2者が〈22,222,222〉と、スロットマシーンの大当たりみたいな金額を入れている。宝くじの1等賞とスロットの大当たりがダブルで入った入札結果など前代未聞。あまりに有り難くて、思わず拝みたくなる。

p170

 

超常現象の連続

 

もう1件、10 月21日の入札結果を別に示した。やはり五泉市の水道事業関連のもの。細かいことはさておき、何と入札に参加した14者中10者が最低制限価格と完全に一致する金額を入れている。五泉市でこんな超常現象みたいな入札結果は昨年まではなかった。この異常事態が議会で話題にされない方がおかしい。

 

12月の市議会で、共産党の猪熊豊市議が一般質問で取り上げた。

 

「五泉市では水道工事の入札で予定価格は市長が決めることになっています。設計額が1千万円以上の場合、市長は最低制限価格も決めています。水道工事において、最低制限価格は予定価格に対して87%から89%となっています。予定価格は落札できる上限額で、上下水道局が算出する設計額を基に設定されています。予定価格も最低制限価格も市長が決め、その価格については入札が終わるまで厳重に管理することになっています」(猪熊市議)

 

「予定価格も最低制限価格も市長が決める」といって、もちろん伊藤勝美市長がパソコンに向かい、積算ソフトをいじくってはじき出すわけではない。「市長名によってこれらの価格が示される」といった意味。どちらの金額も開札まで秘中の秘のはず。…続きは本誌に

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