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2021年04月17日

「官製談合」復活? 新潟市舗装工事入札の特異体質

2016年11月28日

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新潟市では大型の舗装工事について、全国大手や市外本店の業者、さらに市内の中小業者を”排除”した格好で入札を実施している。入札参加可能なのは福田道路、本間道路、加賀田組、丸運建設、水倉組の市内大手5者のみだ。市が設定した入札の参加要件で、これらの5者に絞られることになった。業界の一部から、「あからさまな市内大手業者の優遇は、官製談合の復活ではないか」といった声が上がっている。

 

格付けなし、99%がくじ

 

新潟市では今年度に入り11月15 日まで、舗装工事に関する入札が131件実施されている。土木や建築といったほかの工種と同様、1千万円以上の工事は一般競争入札で、それを下回る工事は指名競争入札で業者選定が行われている。

 

6月6日、今年度に入って初めて舗装工事の一般競争入札が行われた。その結果は別掲のとおり(入札結果の一部、落札金額は1千810万円:税抜き)。名を連ねた業者は辞退なども含め、実に36者に及んでいる。

 

業者名を見ると、この部門の全国トップであるNIPPOや鹿島道路、前田道路といった国内大手の名もある。その一方で、新潟市内や県内に本店を置く小規模の業者も多く参加している。まるでオリンピック選手と小学生が同じレースで競うような状況だ。

 

それには理由がある。新潟市の場合、舗装工事に関しては「格付け」がない。例えば土木や建築などの場合、実績に基づき各業者をAランク、Bランクなどに格付けする。入札は同じランクの業者同士によって競われるのだが、別掲の入札結果で分かるように、舗装は違っている。

 

もう一つ舗装の入札には特徴がある。別掲の入札では、応札した31者で26者が同じ額だった(最低制限価格と同額)。そのため落札者はくじで決められることになった。新潟市の入札では、舗装工事の業者選定がくじで決まることは珍しくない。それどころか、くじがほとんどだ。

 

新潟市の契約課によれば、平成27年度、舗装工事の入札は172件実施された(総合評価方式の入札は除く)。このうち、くじで落札者が決まったのは何と170件(98・84%)。くじでないものは2件だけで、探すのが難しいほどだ。

 

業者が談合して同じ金額を入れているわけではない。ほとんどの場合、別掲のように契約可能な下限である最低制限価格と同じ額で並ぶ。談合するなら、もっと高額のフダを入れるはずだろう。

 

ほかの工種でも、例えば土木では395件中354件(89・62%)がくじだった。建築や土木に比べ、舗装は工事の内容がシンプルだ。そのため各社の応札金額が同じになりやすく、その結果くじ引きとなる。

 

舗装工事で”異変”ぼっ発

 

ほかの工種と同様、舗装でも5千万円未満の工事は各区で、原則として区内業者優先で発注する。5千万円以上の工事については、市役所の契約課が発注者となる。土木や建築と違い、契約課が発注する舗装工事はそう多くない。…続きは本誌に

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