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2020年04月8日

私が国会議員を”詐欺罪”で告発した全真相

2016年10月27日

7月の参院選で国政に返り咲いた本県選出の森裕子議員(生活の党県連代表)が窮地に立たされている。同議員が政党支部に寄付をしたかのように見せかけて所得税の還付金を不正に受け取ったとする詐欺容疑で告発され、新潟地検が10月3日付でこれを受理したからだ。今後、起訴されて有罪判決が下るようなことにでもなれば政治生命に関わってくる。告発状を提出したのは東京在住の男性(74)ら2人で、男性はこのたび本誌に告発に至った経緯について寄稿してくれた。以下、全文を掲載する。

 

2009〜11年に2190万円の寄付で657万円の所得税還付

 

新潟地検への告発状は、私の知人とともに共同で提出した。知人は早くから森裕子議員の政治資金収支報告書を調査。過去に、森議員が代表を務めていた「民主党新潟県参議院選挙区第1総支部」の2011年度政治資金収支報告書を入手し、ガソリン代が異常に高い問題を追及したことがあった。

 

今年になって、知人と私は、改めてこの2011年度収支報告書を精査した。私は、収入の部の寄付欄に「森裕子」の名前があったのがとても気になった。記載によると、50万円ずつ13回、計650万円を「第1総支部」に寄付していた。

 

収支報告書の団体名は「民主党新潟県参議院選挙区第1総支部」だが、その記載内容には森事務所の収入と支出しかなく、「森事務所収支報告書」と呼んでもよいものである。森裕子議員は、650万円もの身銭を切って自分の事務所をサポートしていたことになる。

 

あまりに奇特な寄付であり、これにはウラがあると思い、私は政治家の寄付についてネット検索してみた。すると、読売新聞記事〈森裕子参議院議員が、2009年~11年に代表を務めていた「民主党新潟県参議院選挙区第1総支部」に計2190万円を寄付し、所得税還付を受けていたことが分かった〉(2013年4月24
日付)に行き当たった。森裕子の650万円寄付とこの記事がつながったのである。

 

私はこの時、支援者が政党(政党支部も含む)に寄付した場合、租税特別措置法による優遇措置があり、寄付額の3割の所得税控除を受けられることを初めて知った。

 

森議員は、自ら2190万円を「第1総支部」(実体は森事務所)に寄付し、この優遇措置を利用し、657万円もの還付を受け取った。自分の事務所に寄付してそれによって還付を受けるなどもってのほかだと思ったのはいうまでもない。

 

読売新聞はこの還付に対し〈森氏の事務所は意図的な行為ではないとし、「今後は議員が直接、資金管理団体に寄付する」としている〉と報道していた。私たちは、森氏はもう「第1総支部」に寄付はしないと思った。だが、森氏は、また「第1総支部」への寄付をこっそり復活していたのである。

 

詐欺罪にあたる不正な還付行為を告発

 

名称未設定-1

森事務所のガソリン代がその後どう推移したかを調べるため、2012年~14年の「第1総支部」収支報告書を入手。ガソリン代を確認するついでに、念のため寄付欄の「森裕子」の名前を探した。

 

その結果、2012年の「第1総支部」収支報告書に「森裕子」議員の寄付はなかった。なお、同年、森議員が自らの政治資金団体「森ゆうこサポーターズクラブ」(税還付ができない団体)に150万円を寄付した事実を「森ゆうこサポーターズクラブ」の収支報告書で確認した。

 

続いて2013年の「第1総支部」収支報告書を見て驚いた。一般寄付者に混じって「森裕子」の名前があり、9月11日に100万円、9月12日に200万円、12月24日に300万円、計600万円を「第1総支部」に寄付していたのである。

 

森氏はこの年の7月21日の参院選で落選していたので、森事務所は政治活動資金を必要としていなかったはずである。還付金目当てで寄付を復活させたように見えた。寄付という名目になっているが、資金を一時的に移動したにすぎないのではないか。

 

2014年の「第1総支部」収支報告書の寄付欄にまた「森裕子」の名前を見つけた。8月8日に70万円、12月29日に45万円、計115万円を寄付していたのである。

 

115万円を寄付すると、34万3千円(1,150,000 × 0.3-2000)の還付が可能だが、収入がありかつ所得税を納めていなければ還付はできない。落選した議員に所得はあったのか? 自分の事務所に115万円もの資金を移動した目的は何か?…続きは本誌に

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