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2020年04月3日

新潟日報VS泉田前知事 空前絶後の壮絶バトル

2016年10月27日

波乱万丈と言うほかない。知事が地元紙と大喧嘩の挙句、知事選からの撤退を表明するなど前代未聞。現職候補が去って、自民、公明が推薦、連合までも支持した候補に安泰ムードが漂った。これがいけなかった。勝利したのは共産、社民、自由の3党、そして市民団体に担がれた米山隆一。苦節11 年、過去4回、国政を目指すも落選を続けた米山だが、人生初の当選は何と新潟県知事選挙だった(文中一部敬称略)。

 

「デマやめろ」合戦

 

p34

「おかしなデマを流すのはやめてください」。「デマを流しているのは新潟日報です」。9月28日に行われた、泉田裕彦前知事の定例記者会見でのやり取りだ。冒頭の発言は地元紙、新潟日報の担当記者、後者は10月24日で任期満了となった同前知事。

 

この日の会見でも話題は「日本海横断航路船舶調達問題」に及んだ。細かな解説は省略するが、県が出資する第三セクターの子会社が買主、韓国企業(セオドン社)が売主となった中古フェリーの売買をめぐるトラブルだ。

 

この一件に関し泉田前知事は、「フェリー購入は現場レベルが騙され、ボロ船を掴まされた」と、あるメディアで発言している。日報側が「デマはやめろ」と叫んだのは、この記者会見での前知事による以下の発言だった。

※本誌は記者クラブと無縁なので、記者会見の内容は県が発表しているその要旨と録画に基づく「(新潟日報社はこの問題の)当事者だと思います。現に(韓国企業からの)メールに(新潟日報社の)名前が書かれているから」

 

問題のメール(別掲)だが、8月5日に行われた船購入に関する県会議の集中審議で明らかにされた。この日、船購入の当事者である第三セクター、新潟国際海運の100%子会社、NAFJ、PANAMA(パナマ社)の五十嵐純夫社長(新潟国際海運の社長でもある)が参考人として招かれた。

 

五十嵐社長が当日配布した資料の中にこのメールがあり、同社長が集中審議でその内容を紹介する一コマがあった。メールの送信日は今年4月1日、送信者は船の売主である韓国企業、あて先は新潟国際海運で原文は英語、それを日本語に翻訳したものだ。

 

注目部分にはアンダーラインが引いてあった。その部分だけを以下に紹介する。

〈ある県議会メンバ-が本件(本誌注:船購入のトラブル)について非常に高い関心を示していることも知っている〉、〈新潟日報が私の力になってくれるのを知っている〉、〈新潟県、国際海運、本件に関与した人間を新潟地裁に訴える(6人の名が列挙)〉、〈外交問題になるに違いない〉、〈新潟県も新潟国際海運もブラックリストに載って、二度と船舶売買などできなくなるだろう〉

 

“脅しかハッタリ”の臭いもするが、とにかく韓国企業からのメールに新潟日報社の名前が書かれていた(その後、日報は先の訳文は誤訳と反論している)。

 

バトル開始

 

「デマだ」、「そっちこそデマだ」のやり取りは、新潟日報の担当記者が発した以下の質問から始まった。…続きは本誌に

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