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2024年05月18日

本誌だけが知る河村建夫元官房長官来県時の密談の中身

2016年05月27日

5月6日の午後0時頃、見附市の老舗割烹、太田屋に河村建夫元官房長官が現れた。警備も付けず、メディアも一切ノーマークだった。ここに集合したのは衆院4区の金子恵美、星野伊佐夫自民党県連会長、そして4区内の同党県議。割烹で行われた密談の中身とは?(敬称略)

 

太田屋会談

 

p144

写真は見附市新町にある老舗の割烹太田屋だ。5月6日の12時少し前、黒塗りの高級車が入り口に横付けされた。降りて来た写真の人物は、誰あろう河村建夫だ。

 

山口3区選出の衆院議員で、当選は9回。小泉内閣では文科相、麻生内閣では官房長官兼拉致問題担当相を務めた。所属する二階派(志帥会)では中曽根弘文参院議員(群馬県、元外務相)と共に会長代行を務めている。

 

二階派に属する本県選出の国会議員は衆院5区の長島忠美、同4区の金子恵美、参院議員で改選を迎える中原八一がいる。見附市は衆院4区だから金子か、あるいは7月の参院選まで間もない中原の関係での来県かと思われる。

 

要人の警護に当たるSPもいないようだ。お忍びに近い格好で見附の割烹に、自民党の派閥でナンバー2と目される人物が現れた。参院選は2カ月後、衆参ダブルの可能性も完全に否定できない段階だけに、「選挙資金でも持参したのだろうか」と考えたくなる。ただし重そうなアタッシュケースを携えている様子はない。

 

河村元官房長官より早く、12時10分前頃、太田屋に入った人物がいる。新潟市秋葉区選出の自民党県議、小林一大だ。そして同市南区選出の同じ自民党県議、笠原義宗も現れた。

 

次いで地元見附市の早川吉秀、加茂市の金谷國彦の自民党県議らが、そして12時半前には、自民党県連の星野伊佐夫会長が金子恵美と共に姿を見せた。

 

太田屋に集合したのは河村建夫元官房長官、星野県連会長、4区の衆院議員金子恵美。そして選挙区内の自民党県議らだった。ただし県議でも新潟市江南区の佐藤純、三条市南蒲原郡の佐藤卓之、長岡市(旧栃尾市)の西川洋吉は姿を見せなかった。

 

“金子屋特製黄金弁当”?

 

p144-2

河村元官房長官が太田屋を出たのは既に午後2時半過ぎだった(写真)。太田屋では参集した面々によって会合が持たれ、それが終了した後に食事となったらしい。一人、小林一大県議が午後1時半頃に太田屋を出た。この頃に会合が終わり、食事が始まったらしい。小林県議は手に弁当が入った袋を持っていた。特段、「金が入ったような”金子屋特製黄金弁当”」ではなかった。

 

星野県連会長が太田屋を出たのは午後3時頃。この日の会合について、同会長はこう述べた。

 

「今日、金子恵美さんは皆さんからずいぶん言われました。我々も言ったし、河村先生も言った。だが(当選の)見込みがなければ誰も何も言いませんよ。これまで(金子恵美は市議から県議、県議から国会議員と)順調に来たわけだから。今日はだいぶこたえたんじゃないかな」

 

この星野談話から会合の内容について、およそ見当がつく。…続きは本誌に

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