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2024年05月3日

参院選 民主党候補者選定の宿命的”遅拙”

2016年02月26日

自公で支持率30%の与党候補がさっさと先行しているのに、5%ほどの民主党候補がようやく決定を見た。素人考えながら、「本当に勝つ気あるの?」と思ってしまう。「ウサギとカメ」のお話は、最後に大どんでん返しが待っているのだが、参院選の新潟選挙区はいかがか?(敬称略)

 

ウサギとカメ

 

本県は宮城、長野と共に参議院の定数が4から2に減らされた。申し上げるまでもなく、次の参院選で新潟選挙区の定数は1だ。以下は自民党筋の話。

 

p26

「新潟選挙区は2位ではだめなんです。1位でないと当選しないんです。民主党は次もまだ定数2だと思っているんじゃないの」

 

確かにそう思えるほど、民主党の候補者選定は拙速を極めた。昨年9月、改選を迎える田中直紀が「比例区へ転出する意向だ」と伝えられた。この時点から同党は選挙区の候補者を新しく擁立する必要に迫られた。

 

タイムリミットとされた「年末まで」どころか、年を越すほど選定作業は難航した。ようやく県連代表の菊田真紀子が衆院からの鞍替え出馬を明らかにしたのは1月末こと。

 

民主党関係者が言う。

 

「これではウサギとカメのカメだ。自民の中原八一は自公合わせて3割の支持率だ。その中原がさっさと先を走っているのに、支持率5%くらいの民主がスタートも切れないでいた。童話みたいにウサギが寝てくれるはずもないのに」

 

かくなる上は「野党共闘」のロケットエンジンでも取り付けるしかないのだが、それもままならない。民主の”遅拙”とも言うべき傾向は、今に始まった話ではないという。衆院6区の民主党関係者が言う。

「前回の衆院選は12月2日公示、14日が投開票でした。6区の民主党候補だった梅谷守の公認がいつ正式決定されたかご存知ですか? 11月11日です。決定的に遅いんです。

党本部とのしがらみもあったのでしょうが。

 

梅谷を公認申請したのは、選挙の年の1月のことです。今回の参院選だって同じことでしょう。民主党の県連などといっても実態があるようでないようなもの。とにかく戦闘態勢がなっていないんだ」

 

候補者選定、直轄へ

 

難航した選挙区の候補者選定に関連し、元地方議員が言う。「比例区転出が決まった田中直紀さんですが、定数が現状の4なら選挙区で出る気はあったと思います。その思惑が外れたので、比例区に回ってでも…ということだったでしょう」

 

こうした田中の態度について、県内の民主党関係者からは「わがまま」、「言ったもの勝ち」といった指摘が聞かれた。だが結果的に田中の比例区転出はスンナリ認められた格好だった。

 

「この一件についてもそうなのですが、党本部は受け身で、何のリーダシップも発揮していません。この間、ずっとそうです」(元地方議員)

 

民主党県連では新潟選挙区の候補者を「年内(昨年)までに決める」としていた。…続きは本誌にて

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