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2024年05月10日

ワイド・統一地方選「平和ボケの新潟」 ②

2015年02月27日

県議選南魚沼選挙区 自民二人公認の泥沼 

 

県内の選挙区でもっともし烈な争いが展開されているのが南魚沼だ。定数は2で現職は自民で4期目の斎藤隆景、そして非自民の若月仁。過去2回連続の無投票が、一転して自民が新人を投入する。南魚沼の政治バランスが県議選に反映された格好で、保守系同士のドロドロした争いが透けて見える(敬称略)

 

異例の新人一次公認

 

昨年7月12日、〈統一地方選を勝ち抜こう〉をスローガンの一つに、第62回自民党県連大会が開催された。

 

この日、星野伊佐夫県連会長の続投が決まるなど、新しい役員体制が正式に認められた。そして次期県議選の一次公認として現職29人、新人1人が発表され決定された。

 

一次公認で唯一の新人は南魚沼市議会の松原良道元議長だった。県連大会前、既に松原の県議選出馬が報道されていた。出馬するのは地元の南魚沼市・南魚沼郡選挙区(以下では略称として南魚沼とする)。定数は2で、現職は自民の斎藤隆景(4期)、無所属の若月仁(2期)。斎藤は医師で、若月は元小学校教諭。12年前、県議選に初出馬した若月は民主、社民の推薦を受けたが落選した。前々回から斎藤、若月の二人は連続して無投票当選している。

 

自民の公認となった元市議会議長の松原だが、斎藤と交代するわけではない。定数2の選挙区で、自民公認の現職である斎藤、新人の松原がどちらも出馬する。そして非自民の若月も次の県議選に出馬する。

p141

参議院の地方区でも、定数2を同じ政党が独占することは極めて難しいとされる。県議選でも同様だ。前々回の県議選、定数2の新潟市北区で、自民は現職(三林碩郎)と元市議の新人(川島勝)を擁立した。結果は現職が当選、新人は落選、2議席のうち1議席は民主の新人(石塚健)が獲得した。

 

定数が2で、既に自民の現職がいる選挙区で、あえて自民の候補を擁立する。そしてその候補を現職と同様に一次公認する。これは極めて異例の事態と言わざるを得ない。…続きは本誌にて

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