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2024年05月1日

岡田克也副総理

2012年09月24日

横田めぐみさん拉致現場視察は現地10分のピンポイントで終了

 

5月25日朝、岡田克也副総理が横田めぐみさんの拉致現場を視察した。民主党所属の総理ないし副総理が実際にこの現場を訪れるのは初めてのこと。折しも日朝協議を直前に控えたこの時期、副総理による拉致現場視察は「北朝鮮に対する不退転の姿勢を示すもの」と注目されたのだが…。

 

政権交代後のエポック

 

新潟県民としては、まず岡田克也副総理に敬意を表さねばなるまい。8月25日の朝、同副総理は横田めぐみさんが北朝鮮によって拉致された"現場"を視察した。

 

35年前の11月15日午後6時半頃、当時中学生だった「営え いしょ所通り」は新潟市中心部の繁華街から日本海に向かって延びる。その通りのめぐみさんは、学校から自宅へ帰る途中、北朝鮮の工作員により拉致され、海岸から船で連れ去られた。そして未だめぐみさんに関する正確な情報は伝わっていない。

 

岡田副総理が新潟入りした目的は拉致現場視察ではなく、新発田市で開催された社会保障と税の一体改革を考える「明日の安心対話集会」」に出席するためだった。「対話集会in新発田」の開始は午前10時半。同副総理による拉致現場視察は過密なスケジュールを縫って行われた。

 

一昨年3月、当時の中井洽拉致問題担当相は、蓮池薫さん、祐木子さん夫妻が連れ去られた柏崎市内の海岸と、めぐみさんの拉致現場を視察した。自民党政権下だった3年前の8月、当時の麻生太郎首相がめぐみさんの姿が消えた通学路から、工作船に乗せられたとされる海岸までを歩いている。現職首相による拉致現場視察はこれが初めてだった。

 

政権交代後、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と、民主党所属の歴代首相による拉致現場視察はなかった。それゆえ今回の岡田副総理による視察は特筆に値すると言えるかもしれない。まして同副総理が来県した8月25日は、4年ぶりに再開された日朝協議の4日前だった。…続きは本誌にて

 

 

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