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2026年10月17日

東京の若者にできて、新潟の若者にできないこと10選

2026年09月25日

若者が新潟を離れる理由を「給料が安い」「仕事が少ない」だけで片付けてはいないだろうか? 東京には、思い立った夜に出会い、笑い、推しを追い、新しい人や仕事に接する選択肢がある。本誌は今回、Z世代の若者たちとの対話を通じて、新潟と東京との決定的な違いを10 項目挙げた。これらを踏まえると、新潟の若者たちの県外流出の本当の要因が見えてくる。

 

「仕事」だけでは若者流出を説明できない

 

新潟県の令和7年人口移動調査によると、2024年10月から2025年9月までの1年間に県外への転出は3万2976人、転入は2万8685人。差し引き4291人の転出超過となり、社会減は29年連続だった。中でも20~24歳の転出超過は2921人。東京圏との間では5516人の転出超過となった。

 

もちろん最大の要因は進学と就職だ。県が2025年に18~39歳の新潟県出身者800人を対象に実施した「新潟県出身若年層の意識に関する調査」でも、「希望する進学先が少なかった」「やりたい仕事・就職先が少なかった」が上位に並ぶ。

 

ところが見逃せないのは、「若者が楽しめる場が少なかった」が女性19・9%、男性23・1%、「人と出会う機会が少なそうだった」も女性12 ・4%、男性14・2%に上ったことだ。県自身も、娯楽の少なさに関する回答は全国より高い傾向にあるとしている。

 

行政が若者定着を語る際には、「雇用の受け皿」「賃上げ」「Uターン支援」といった言葉が決まって前面に出る。それ自体は必要だが、たとえば20代の若者にとって月曜から金曜までの仕事と同じくらい、金曜の夜や土日の過ごし方は彼らの人生にとって大きな部分を占めるはずだ。

 

年収が多少低くても地元に残りたい人がいる一方、仕事があっても「毎日が会社と自宅の往復だけ」と感じれば、都会への憧れは消えない。そこで、東京では日常なのに新潟では難しいことを10項目挙げてみたい。

 

ここでいう「できない」は、県内で絶対に不可能という意味ではない。年に数回ではなく、予約や遠征を前提にせず、思い立った日に複数の候補から選べるか? その日常性を比較するものだ。

 

【1 相席ラウンジで知らない異性と出会う】

東京では見知らぬ男女が出会うことを目的とする居酒屋「相席屋」が渋谷、池袋、上野で営業し、相席ラウンジ「オリエンタルラウンジ」も渋谷、恵比寿、新宿、上野、町田などに展開する。東京では、たとえば金曜の夜に仲間同士で「今日、相席行く?」という遊びが成立するのだ。

一方、新潟市中央区でも2015年7月に「相席屋」がオープン。当時、地元媒体は「県内唯一の相席居酒屋」と報じたが、2026年6月に閉店した。

 

かつて新潟市内では相席ダイニングなども複数店営業していたが、その後相次いで閉店しており、現在は「相席」を看板に掲げて常時営業する飲食店はおそらく皆無とみられる。

 

人によっては「相席をうたった飲食店がなくても、マッチングアプリがあるから困らない」という意見もあるだろう。しかしアプリで相手を選ぶことと、街に出て偶然同席した人と話すことはスピード感や刺激がまったく違う。

 

東京はさまざまな出会い方を選べるのに対して、新潟は一つの店が閉店すると、「相席」という出会い方が消えかねないという選
択肢の少なさが最大の弱点だ。

 

【2 思い立った日にナマのお笑いを見に行く】

JR新宿駅南口を出てすぐの「ルミネthe よしもと」は、吉本興業の常設劇場で、公式サイトは「お笑いライブを毎日公演中」とうたっている。東京の若者なら、会社帰りに「今日は漫才でも見て帰るか」が可能だ。

 

新潟にも芸人の公演が開催されるし、地元芸人のライブもある。ただし「今夜行こう」と毎日の選択肢にできる常設劇場とは別物だ。東京では娯楽が日常なのに対して、新潟では待ちに待ったイベントだ。

 

現状、新潟に住む若者がこの「ルミネthe よしもと」で公演を観るためには、かなりの移動距離を伴う。もちろん日帰りも可能だが、「明日も好きな芸人が舞台に立つから観に行きたい」となれば、当然ながら宿泊が不可欠だ。

 

これに対して東京の若者は、まるで映画を観に行くように気軽に常設劇場に足を運ぶことができる。この差は実に大きい。…続きは本誌で

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