「住むなら新潟島」を新潟市長選の争点に!
2026年09月25日
中原八一新潟市長が3選への立候補を表明した。市長選というと、現職の2期8年をどう採点するか、対抗馬が立つのかという話に目が向きやすい。だが、本来問うべきはその先にあるはず。人口減少が進む中、新潟市は誰に住んでもらい、どのような暮らしを提供する都市を目指すのか。新潟島の意外な住みやすさを手掛かりに、これからの市長に期待したい仕事を考える。
市長選では「誰に住んでもらうか」を語ろう
新潟市の中原八一市長が9月1日、3選を目指して新潟市長選に立候補すると正式に表明しました。選挙は10月11日告示、25日投開票の予定です。
選挙となれば、対抗馬が出るのか、どの政党や議会の会派が支援するのか、現職が有利なのかといった話が先に出ます。もちろん、それも選挙報道の一部です(本誌註、9月15日現在、他に立候補表明者はいない)。
けれども、市長選は本来、誰が市長になりたいのかを競うだけのものではありません。あるいは、単純に誰に市長を任せるのかを決めるだけでもありません。これからの新潟市にどのような人に住んでもらい、どのような暮らしをつくるのか。候補者が異なる選択肢を示し、市民が比べる機会なのです。
新潟市は「にいがた2㎞」を都心の成長エンジンと位置付けています。JR新潟駅から万代、萬代橋を渡って古町へ至る都心軸です。新潟駅は大きく変わり、駅ビルには人が集まっています。問題は、そのにぎわいが駅の外へ十分に広がっていないことです。萬代橋を越え、本町、古町、広く新潟島を歩いてみると、人通りの少なさに気付きます。
そうであるならば、バスを走らせれば人が来る、歩道を整えれば歩いてくれる、新しい店を入れればにぎわう、と考えるのでは芸がありません。道路やバスを充実させるだけで、人が出掛けるようになるわけではありませんからね。人は、行きたい場所があるから動くのです。店も、そこに買う人がいて初めて持続するのです。
新潟島にまず必要なのは、店の数を増やすことではなく、住む人を増やすことではないでしょうか。ここなら住んでみたいな、と思ってくれる人です。すなわち、新潟島で暮らし、買い物をし、文化や食を楽しむ人を呼び込むことです。逆に言えば、現状は訪れたいと思う人がいないわけですから、住みたいと思ってくれる人もいないわけで、要するに魅力がないとも言えるのです。
居住者が増えれば、日常的な消費が生まれます。商いが成り立ち、必要な店が残ります。来訪者にとっても歩きたくなる街になります。
「居住者を呼ぶ、消費が生まれる、商いが続く、街を訪れる人も増える」
この順番で考える必要があります。居住者を呼ぶためには、居住者を増やすためには、どうすればいいでしょうか。…続きは本誌で













