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2026年08月27日

違和感しかない⁉ カルビー「ポテチ・かっぱえびせん」の白黒包装

2026年08月27日

真っ赤な袋で半世紀以上親しまれてきたカルビーの「かっぱえびせん」が、突如として白と黒の包装に切り替わった。中身は同じでも、売り場で受ける印象はまるで別物だ。カルビーが説明しているとおり、本当に中東情勢の緊迫化に伴う一部原材料の調達が不安定になっていることを受けての苦肉の策なのか? それともコスト削減を狙った合理化なのか? 消費者が抱く違和感の奥には包装という“無言の営業マンの重さ”が見え隠れする。

 

見慣れた「赤」を捨てたロングセラー

 

2026年初夏、スーパーの菓子売り場に妙な光景が現れた。赤地に白抜きのロゴ、えびのイラスト、黄色いアクセント…。長年刷り込まれてきた「かっぱえびせん」の色が消え、白と黒を基調にした袋が並び始めたのだ。

 

見慣れた商品にもかかわらず、包装だけ見ると試作品か業務用のようにも映る。食卓や団らんの明るさまで含めて価値を見いだす嗜好品だけに、「なぜ、よりによって白黒なのか?」と首をかしげた消費者は少なくないに違いない。

 

一方で、この異様ともいえる外観そのものが、逆に購買を誘っている可能性も否定できない。

 

ある女性が話す。

「いつもの赤い袋が白黒になっていて、最初は別の商品かと思いました。でも、あまりにも珍しいので衝動買いしてしまいまして…。期
間限定商品みたいで、これはこれで面白いと思います」 (40代主婦)

 

新潟市内のあるスーパーは、「かっぱえびせん」の特設売り場を設けて何袋もの商品を縦横に並べて大々的に売り出した。白黒という異質さがかえって目立つだけに、少なくとも初回購入を促す物珍しさという効果は十分あったに違いない。一説には、通常時の5倍の売り上げ
があったとも言われている。

 

しかし、正反対の受け止め方もある。別の女性は以下のように話す。

「かっぱえびせんといえば、やっぱり赤い袋でしょう。白黒だと何となく業務用みたいだし、美味しそうに見えません。手に取ったけれど、結局のところ別のスナック菓子を買いました」 (50代主婦)

 

「かっぱえびせん」は1964年発売のロングセラーだ。60年以上にわたり蓄積された赤い袋の記憶は、新商品のパッケージとは格段に重みが違う。売り場では消費者が一品ずつ説明文を読んで選ぶとは限らず、色や形を手掛かりに瞬時に商品を探すのが常だ。

 

だからこそブランドイメージが強く定着している商品ほど、見慣れた色を消したときの落差も大きい。中東情勢の緊迫化を背景とする危機対応として合理的でも、マーケティング上はかなり大胆な賭けだったと推測される。

 

一方、本稿で用いる表現を整理しておきたい。本稿のタイトルにもある「白黒包装」は見た目を端的に伝える言い方として間違いではないが、カルビーはこれを「2色印刷パッケージ」と説明している。5月12日の発表では、中東情勢の緊迫化に伴って一部原材料の調達が不安
定になったため、印刷インクの色数を従来仕様から2色へ変更すると説明した。

 

その対象は「かっぱえびせん」だけではない。「ポテトチップス」のうすしお味、コンソメパンチ、コンソメWパンチ、のりしお、「堅あげポテト」のうすしお味、ブラックペッパー、「フルグラ」など合計14品におよぶ。…続きは本誌で

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