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2025年12月5日

若者たちの間で流行っているネットスラング

2025年11月27日

SNS上で一気に拡散された「平成一桁ガチババア」

 

SNS(交流サイト)を眺めていると、おそらく中高年世代の方々が「これはどういう意味なんだ?」と首をかしげるような言葉が目に飛び込んでくるのではないでしょうか? いわゆるネットスラング、すなわちインターネット上のスラング(俗語)です。

 

その中で最近、特にバズった(短期間に爆発的に拡散され、大注目された)のが〈平成一桁ガチババア〉というネットスラングです。初めて耳にした人は非常に辛辣な言葉として受け止めるに違いありません。本稿を執筆している私もそうでした。

 

「平成一桁」とは、いうまでもなく平成元年(1989年)から平成9年(1997年)に生まれた世代の人たちのことを指します。つまり現在、20代後半から30代半ばの世代の人たちがこれに該当するわけです。

 

そこに「ガチババア」という極めてインパクトのある言葉が続くのですから、初めて見たり聞いたりした人はギョッとするかもしれません。

 

この言葉は、もともとSNS上で平成一桁生まれの女性たちが「もう私たちも若くないよね」と自嘲気味に使い始めたのがきっかけとされます。

 

「ガチ(本気の)ババア(年増の女性)」という組み合わせは過激に見えますが、実際には平成一桁世代の女性たちの間では、笑いを伴った自虐ネタとして使われているようです。

 

また、かつて自分たちの間で流行っていたカルチャーとして、たとえばプリクラ、香り付きペン、ガラケーのデコメール、たまごっちなどの懐かしのアイ
テムを取り上げて、「平成一桁ガチババア集合!」と投稿する人たちも増えているのだとか。

 

コメント欄には「分かる!」「私もそれ持ってた!」といった共感の声が溢れ、同世代の連帯感を生んでいるのだそうです。平成二桁生まれの私は幼い頃
にたまごっちで遊んでいた記憶がありますが、正直なところ知らないアイテムもたくさんあります。

 

ほんの少し前までは、平成生まれであること自体が「若者」とみなされていたわけですが、令和となって6年以上が経った今では、Z世代(1990年代中頃から2010年代初頭生まれ)が新たに「若者」と呼ばれるようになりました。

 

Z世代の私としては、平成一桁生まれの人たちも十分若いと思うのですが、当事者の皆さんは時に後輩などから昔の人扱いされることもあり、その小さなショックを笑いに変えたのが「平成一桁ガチババア」だとされています。…続きは本誌で

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