ダイエット女子”の間で流行している「マンジャロ」って、ナニ?
2025年09月26日
筆者は雑誌記者という職業柄、キャバクラやクラブなどナイト系飲食店で働く女性たちを取材する機会が多い。こうした現場で女性たちと接していて、いつも痛感することがある。それは一昔前に比べて明らかに今の女性たちのスタイルが良くなっているという事実だ。しかし、これにはどうやら明確な理由があるようだ。
キャバ嬢たちの間で大流行している“痩せ薬”
細くて長い手足、小顔、無駄な肉がいっさい付いていない、くびれたウエストライン―。街を歩いていても、あるいは夜の店でグラスを傾けていても、「あれ、この子はモデルなのか?」と思うような女性に頻繁に出会うことが増えたような気がする。
もちろん日々の努力や食生活の工夫によって体型を維持している女性も多いだろう。しかし、たかだか10年くらいの短い期間で人間の骨格や体型が大きく進化したとは考えにくい。
そんな折、筆者の知り合いの30代前半の女性がこんなことを口にした。
「今の若い女の子たちの中にはマンジャロを使っている子がたくさんいますよ。キャバ嬢なんかはとくにそう。指名の本数がそのまま収入に直結するから、スタイルの良い子はみんなマンジャロを使っているんじゃないかな?」(30代前半の女性)
筆者にとっては、まさに目から鱗が落ちるような話だった。マンジャロという聞き慣れないそのシロモノが、夜の世界の女性たちの秘密兵器だというのか?
ネット検索してみると、マンジャロとは米国のイーライリリー社が開発した「チルゼパチド」という成分を含む注射薬の商標名だという。本来は2型糖尿病の治療薬として開発され、2023年に日本でも正式に承認された。
だが近年、海外のセレブの間やSNSで話題になったことで、「痩せる薬」として一気に注目を浴び、若い女性たちの間で爆発的に広まったのだという。

そもそもマンジャロはGLP―1受容体に加えて、GIP(胃抑制ペプチド)受容体にも作用する「デュアルアゴニスト」と呼ばれる新しいタイプの薬だ。
食事を摂ると血糖値が上昇するが、マンジャロはインスリン分泌を促進して血糖値を下げ、さらに胃の動きを遅らせて満腹感を長く保つ働きを持つ。加えて食欲そのものを抑える働きもあるため、自然と食事量が減り、結果的に体重減少につながるという。
痩せたいと願っている女性たちにとって、マンジャロはまさしく救世主のような薬なのだ。…続きは本誌で













