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2025年05月23日

アクシアルリテイリング 原和彦社長インタビュー

2025年04月27日

アクシアル リテイリング(本社・長岡市)は傘下に原信やナルス、フレッセイなどを持ち、本県及び群馬県、長野県、富山県に食品スーパー130店舗を展開する新潟のトップ企業だ。その取扱商品アイテムは数万点に上るが、同社の原和彦社長は、商品をただ単に売るだけではなく1品、1品売ること自体が社会課題に何かしら対応していくような商売の在り方にしていかないといけないと説く。そんな同社の姿勢と将来展望などにについて、原社長に伺った。(本文中の括弧内太字はすべて、インタビューに対する原社長の回答。)

 

ハナウェルを展開する意義

 

近年の原信を語るうえで欠かせないのが、展開から2年が経った独自のプライベートブランド(以下・PB)、ハナウェルだ。

 

ハナウェルの評価は消費者を中心に高まっている。PBといえば問屋を経ていない分、割安な商品というイメージが先立つが、ハナウェルの商品群は決して廉価なわけではない。では、なぜ評価されるのか。ハナウェルがエシカル対応だからだ。エシカルは「倫理的な」という意味だが、食品スーパー業界では、人や社会、地域、環境などにやさしい商品を指す。つまり、健康に良くて、社会や地域、環境にも貢献している商品のことだ。同社はハナウェルの商品開発を続け、2年経った今では164品目まで増えたという。消費者はハナウェル商品を購入することによって、自然にこれらの課題に貢献することになる。そのハナウェルについて原社長に伺った。

 

「ハナウェルの展開から丸2年が経ち、徐々にブランドコンセプトがお客様に浸透してきた結果、売り上げ自体も上がってきて、非常にいい広がりを見せています。お客様にエシカルの説明をすると、とても好評で、すごく評価していただける。その浸透度が上がってきているので、ブランド自体の売り上げも伸びてきているのだと思います。

 

さらに、ハナウェルの展開は社内にもいい影響を及ぼしました。自分が勤めている会社が社会課題への対応に前向きに取り組んでいることに対し、誇らしく思ってくれる社員が増え、一人ひとりのやる気の向上につながっています。

 

さらに、この春入社した学生のうち、2人がハナウェルを卒論のテーマにしてくれて、この取り組みをしている会社だったから入社を希望したと言ってくれました。SDGsに馴染んでいる若い人たちにはより共感してもらえるので、これからは必須の取り組みだと感じています」…続きは本誌で

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