長期療養不在で問われた新潟市・中原市長、市、市議会の説明責任
2024年11月27日
姉妹都市のフランス・ナント市へ出発する直前、新潟市の中原市長は体調を崩し、自宅療養を続けているという。当初、「9月10日に復帰」とされたが、同月13日から始まった市議会の本会議も欠席。さらに同月20日、「今後3週間程度休養、加療を続ける」という発表があった。そして11月19日、市議会の議運で「市長は12月定例会に出席」という話が伝えられた。だが病名や症状は未だ伝えられていない。
注目の議会運営委員会
11月19日、新潟市議会の議会運営委員会(議運、平松洋一委員長)が開催された。議運はその名の通り、議会をスムーズに運営するために話し合いを行う委員会だ。各会派から選出された委員で構成され、定例会の日程や本会議の進行手順などを話し合う。
新潟市議会の12月定例会は同月3日から23日までを会期として開催される。同定例会では、来年度予算の大筋が議論される。だが、それより何より注目は中原八一市長が同月3日からの定例会に出て来られるか否かだった。同市長は9月4日、姉妹都市であるフランスのナントへ出発する直前、体調不良となり、以来「自宅で療養中」と伝えられている。
ただし療養中の中原市長が寝ているのか起きているのか、それも公表されていない。療養中の身ではあるが、「電話やメールで業務を指示している」とも伝えられている。だが、どのような業務について、どのような指示を出しているのかも分からない。
11月19日に議運が開催される直前、中原市長については2方向の観測があった。ある自民党関係者はこう言っていた。「市議会で市長与党の最大会派、翔政会の幹部からの話ですが、具体的に言及があったというよりニュアンスとしての話です。市長は12月定例会に出てくるようです」
これも「翔政会幹部の話」として、まったく異なった観測も伝えられていた。
「だめだという話だ。市長は12月定例会へ出席するかどうかも分からない」 (政治団体役員)
同様に「翔政会幹部」を情報源としつつ、結論は違ったものとなっている。やはり中原市長の病状などについて、市議会も含めその実情が伝えられていないことに起因する現象かもしれない。それだけに11月19日の議運でどのような話が出るか注目だった。…続きは本誌で