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2024年12月11日

中原八一市長 療養不在で問われた新潟市の説明責任

2024年09月27日

姉妹都市のフランス・ナント市へ出発する直前、新潟市の中原市長は体調を崩し、自宅療養を続けているという。当初、「9月10日に復帰」とされたが、同月13日から始まった市議会の本会議も欠席。さらに同月20日、「今後3週間程度休養、加療を続ける」という発表があった。病名や症状が伝えられないこともあり、様々な憶測も飛び交っている。それらを払拭するためにも、一日も早い回復が望まれる。

 

1月1日から休みなし

 

9月20日のことだ。新潟市の秘書課が別掲の文書を発表した。中原八一市長によるコメントだ。内容は以下のよう。

 

〈今月4日から体調を崩し療養に努めてまいりましたが、いまだ十分な回復に至らず、医師の診断により今後3週間程度休養、加療を続けることといたしました。

 

市政の重要事項をご審議いただく市議会の9月定例会に出席できず、たいへん心苦しく、申し訳なく思っております。

 

市政運営に支障を生じさせないよう、適宜、副市長はじめ職員に指示するなどしながら療養を続けてまいります〉

 

「市議会9月定例会欠席及び療養に係るコメント」と題した中原市長名の文書は、市役所の記者クラブに配布され、同様の趣旨がこの日の午前中に開催された議会運営員会で報告された。秘書課によれば、このコメントは同じ日に市のホームページ(HP)に掲載されたという。

 

コメントが掲載されているのは市のHPでもトップページではない。年度ごとにまとめられた「市長コメント」という項目で、なかなか見つけにくい。

 

このコメントにもあるように、中原市長は9月4日から体調を崩し、市役所に登庁できていない。それ以前、公の場に同市長の姿があったのは、9月1日ではなかったか。この日は午前11時45分から、北区の選出だった金子益夫元副議長の「叙勲を祝う会」が開催されていた。会場は新発田市の月岡温泉で、同市長は来賓として美奈夫人とともに出席している。

 

この会の出席者によれば、「特段、市長に変わったところはなかった」という。金子元副議長の「祝う会」については本誌中に記事が掲載されている。その中にある中原市長の写真を見ても、特に違和感はない。

 

この日は午後3時から新潟市中央区のホテルで自民党新潟支部の政経文化セミナー(政治資金パーティー)が開催された。中原市長は、月岡温泉から移動し、このセミナーにも出席した。後日、出席者に聞いたところ、「会場を後にする中原市長の後姿は、疲れているように見えた」という。ただし同市長の休養が分かってから聞いた話なので、いくぶん思い込みがあるかもしれない。…続きは本誌で

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