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2024年04月27日

カモん!、コストコ! 加茂市に出店⁉

2024年03月27日

新潟市の鳥屋野潟南部にコストコ進出話が浮上して10年、あるいはそれ以上が経過している。「10年たってもコストコは撤退と言っていない」から、確実に計画は実現するのか。あるいは「10年たったが確実な話にならないから立ち消え」なのか。こうした間隙をついて、加茂市でコストコ誘致話が浮上した。

 

鹿児島からも羨望の眼差し

 

いきなり横道に入って恐縮だが、鹿児島県でも志布志湾に面した大崎町の議会で、昨年5月にこんなやり取りがあった。同町の人口は約1万2千。ミカンやマンゴーのほか、「鹿児島黒牛大崎牛」や「かごしま黒豚」、生産量が全国トップクラスという養殖うなぎでも知られている。ごみの分別を徹底し、「リサイクル率日本一」に輝いたのも同町だ。

 

そんな大崎町だが、町内にスーパーなど大型店舗が一つしかないという。隣接する東ひがし串くし良ら町は人口が約6千100で大崎町の半分。それでもスーパーなどが5店舗もある。そこで町議は町長に向かってこう聞いた。「町長は群馬県の明和町を御存知でしょうか」と。

 

群馬県邑楽(おうら) 郡明和町は同県で最も首都圏寄り、即ち本県から最も遠い側にある。人口は前出の大崎町よりさらに少ない約1万。その明和町だが、今や「コストコ誘致を実現した町」として、全国にその名がとどろいている。

 

 

 

コストコとは米国で生まれた会員制の大型商業施設だ。〈はじまりは1976年、カリフォルニア州サンディエゴにある飛行機の格納庫を改造して作られた『プライスクラブ』という名前の倉庫店でした〉(コストコホールセールジャパンのホームページより。以下の店舗数などについても同じ)。

 

「倉庫型」の名のとおり、コストコの見た目はでっかい倉庫のような建物で、食料品から日用品など、たいていのものは揃っている。倉庫店の数は世界で876店舗(今年3月14日現在)、日本の国内には32店舗(昨年8月24日現在)ある。隣接県では群馬に「前橋」、「群馬明和」の2店舗、富山に「射水」、山形に「かみのやま」が各1店舗ある。

 

店舗のない新潟市内でもコストコの人気は高く、同市内だけで会員数は3万8千人だという(一昨年2月の新潟市議会、小野照子市議の発言に基づく)。コストコの個人向け会員(ゴールドスター)は年会費が4千840円(税込)。世界の会員数は約1億3千万人(今年2月18日現在)だというから、日本の人口より多い。

 

コストコは超ビッグな世界規模の流通業者だ。ついでに言うと、肉でもアイスでも食品類のサイズと容量は米国流で超ビッグ。夫婦2人などで食べ切れたものではない。こうした食品類などを大量に買い、車にドーンと積み込んで帰り、親戚や友人、ご近所などでシェアするファンが多いという。…続きは本誌で

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